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2015年09月16日20:27

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安保法案 参院中央公聴会

9/16付けの東京新聞に、参院中央公聴会に公述人として出席した学生、奥田氏の発言が全文載っていた。


1面の大半を占めていた内容を大まかに要約すると、


・政治に無関心だった若い世代が、誰に言われたでもなく立ち上がった。それは国民主権だから、国民が声を上げる事が当たり前だと考えたからだ。


・これまで『政治のことは政治家に任せればいい』という空気が日本にはある。しかし、声を上げなかった結果が今の日本政治だ。


・しかし主権者である国民が声を上げるという、憲法のいうところの『不断の努力』がなければ、日本の憲法や民主主義(日本の政治)が機能しないと理解した。つまり声を上げないままじゃ、日本の政治は立ち行かなくなるのだ。


・それは我々、若い世代だけではなく、戦争を経験した世代からその後の混乱期、成長期を生きてきた世代を含む。



つまり、現在のデモは一過性のものではないし、政治のことを政治家任せにはしない、時代が変わったのだという主張。
日本国民は本当に政治に無関心だから、声を上げる事は良い事だと思う。政治家の暴走を止めるのは、国民だからね。



さらに、


・世論調査を見ると、はじめから過半数に近い人が反対していて、月を追うごとに反対世論は拡大している。『理解してもらうためにきちんと説明する』と政府は言うが、説明した結果、反対世論がさらに拡大し、内閣支持率も落ちた。


・『選挙の時に説明した』という方もいたが、マニフェストによれば、アベノミクスは26ページ中、1/3近い8ページを割いたが、安保関連法案は数行しか書かれていない。


・昨年の選挙でも官房長官は『集団的自衛権は争点ではない』と言っており、国民投票もせずに解釈で改憲するような、法案安定性もない、国会の答弁すらきちんとできない法案を作るなど、聞かされていない。


・前の答弁と全く違う説明を翌日に平然とし、野党からの質問に何度も審議や速記が止まっている。これらを見て、どうやって国民は納得すればいいのか。


・とある主婦が国会答弁を文字起こし、フェイスブックに上げたら一万人以上にシェアされた。ただの答弁にだ。普段なら見ない答弁をみんなが見たがった。なぜか。不安だったからだ。


・説明をして、国会の審議を大幅に延長した結果、国民の理解は得られたのか?否だ。つまり答えはもう出ている。廃案にするしかない。



ここでは、数字や事実の列挙で、政府与党の筋が通っていない事を説明。また、政治家の国民を見る目、つまり、『国民なんてこんなもんだろう』という国民を舐めた態度を指摘した。

その数字が正しいか、または正確か、という点は読み取れない。しかし、それを別にしても、会期を延長して説明しても国民の理解が得られていないのは確か。



そして、


・若い世代は政治に無関心だと言われるが、今の政治状況に対し、どうやって関心を持てというのか。指摘されたこともまともに答えることができない態度に不信感を抱いて当然だ。


・政治家のみなさん、若者に希望を与えるような政治家でいてほしい。国民の声に耳を傾けて欲しい。


・連休を挟めば忘れるだろうなんて国民をバカにしないでほしい。強行に法案が裁決されれば反対世論はさらに増え、次の選挙にも影響を与える。野党も含めて、法案に対しできることをやったのか、きちんと見ているし、今の政治家の発言や態度は忘れない。


・最後に、政治家のみなさんにお願いがあります。政治家である前に、政党や派閥、グループに属する前に、一人の個であってほしい。政治家になった動機は様々あるだろうが、政治家とはどうあるべきか、国民の意見を聞いてほしい。政治家にしかできない尊い行動をとってほしい。



つまり、常識で考えろ。政治家の常識じゃない、世間の常識だ。国民は政治家を監視し、政治家の言動を忘れない。党議拘束だなんだって、アホな事やってないで、国民の意見を代弁する政治家でいてくれ。って事ですな。



発言の内容は、本当に普通で一般的で常識的で当たり前のこと。裏が取れれば良い演説じゃないかな。裏が取れればね。


ここに書いた内容を、裏が取れないとか宗教的だとか言う人もいる。間違ってない。ただ、訴えるものはある。小泉元総理みたい。

日本の政治家のように、話す時に下を向いて紙を読みながら、演説するよりはマシでしょ。政治家はこうであって欲しいし、公開討論もバンバンやるくらいの気概がほしい。


でも、言いたくはないが、たかが一学生に国会でここまで言われて、政府与党の皆さんは恥ずかしくないのかな。





にしても、政府が推薦する公述人、賛成派の人は決まって『安全保障上、必要なものだ』という。


確かに安全保障上の議論は大切だが、反対してる人ってその点を問題にしているわけじゃないのよ。やり方がおかしいって話をしてるのよ。


私個人も、安保法案の中身を全くの反対とは言わない。国益を守る為に必要だと判断すれば自衛隊の海外派兵だって構わない。


ただね、みんなで決めた憲法というルールがあるでしょ。全ての法律の上に立ち、国の方向性を決めるのが憲法よ?それを時の政権の考え方で変えちゃダメよ。ましてや今まで自分たちの先代が断言してきた事を180度ひっくり返すわけだからさ。



だから、私が常日頃言っているように、筋を通せ。



自衛隊を海外に送って、戦争してるどちらか一方に肩入れして活動させるなら、それは戦争に加担しているわけでしょ。

ならば、戦争を放棄した憲法に違反するのは明白なんだから、現行の憲法で通せる法案じゃない。廃案にしなきゃダメだ。


どうしても必要であれば、政府には憲法改正をしてもらいたい。それが筋だ。憲法を改正して、国民が信を説いた上で法案を出せば、こんなことは問題にはならない。




それと、そもそも論として、日本国憲法の9条には不備がある。

一見、9条1項で自衛の為に戦う事は認められているように見えて、9条2項で交戦権を認めていないので、結局、戦えない。つまりパッと見、攻められたら侵略されっぱなしになる。

だから、何かあれば守ってもらう為に在米軍基地がある。という風に考えている国民も多いと思う。


逆に、9条2項の『戦力の不保持』と『交戦権を認めない』という点は、9条2項の最初に『前項の目的を達するため』とあるため、侵略戦争、つまり自衛の為に戦う以外の戦争について話している…とも受け取れる。だから自衛隊が存在していていいという論理。



つまり、はっきりしないのよ。誰も分からないの。



自衛隊の存在意義は?自衛の為の戦争もしないのか?その辺がはっきりしない憲法だから、こういう議論が起こるし、安倍内閣のような暴走が起きる。


将来の安全保障上を考えれば、憲法改正をするべきだし、それこそ審議時間が何千時間掛かってもいいから、自衛の為に戦う事を認めるべきかどうかだけでも決めるべきだ。


自衛の為に戦う事を認めるのであれば、抑止力としての米軍基地は縮小してもいいし、自衛隊も批難される事はない。認めないのであれば、武器を放棄し、自衛隊は、災害対策の特化した部隊とし、侵略されたらお金払って米軍助けてぇとすればいい。




まぁ親戚に自衛官がいるものとして、戦争になってほしくないし、戦争に行ってほしくないという気持ちが大前提だけど、国家国民を守る為、つまり攻められたら武器を取って戦うのが当たり前だし、それを放棄するってのは、国家としてどうなの?って思うんだよな。


9条1項で自衛の戦争は除くとハッキリ書くか、9条2項を削除するか、はたまた3項を作成するか。難しいよな。でも、現実論として、自衛隊は存在しなきゃいけないし、武器を放棄なんてできないし、米軍におんぶに抱っこも限界なんだから、9条を現実的なものに変える必要はある。




グダグダになったけど、結局、安倍政権は出直せってこと。憲法改正するなら賛成するかもしれんが、この法案の通し方は道理が通らん。




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