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2015年09月16日19:20
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【旅】自転車日本縦断記(7)：中国四国地方(2000年8月18日〜)
■2000年8月18日(金)：（兵庫県相生市〜広島県福山市)
せっかく宿をとったのに、布団を敷く前に力尽きて畳に直で寝ていた。08：00モーニングコールで起床。コインランドリーを使う。（\400-）
朝食を勧められたので食べる事にした（\500-）。白米、味噌汁、煮物、納豆etc･･･こういう食事は久しぶりだ。実に美味く感じる。（家庭の味に飢えている？）
09:30出走。国道2号線を走った方が早いだろうが、道が単調になりそうなので別ルートを選ぶ。海沿いになる国道250号を走る。カーブと坂道が続くが、昨夜ゆっくりと休んだので体力には余裕がある。播州赤穂を通る。（忠臣蔵ゆかりの土地･･･あの時代劇を通しで見た事ないなぁ）思い入れもないし赤穂は素通りした。兵庫県から岡山県に入る。岡山ブルーラインを走りたいが、自転車通行禁止なので断念。
【岡山県入り】
備前市で国道250号から国道2号線に乗り換える。スタミナはまだまだある。（絶好調！今のボクは誰にも止められない！）･･･と調子に乗っていたら、いつの間にか国道2号線のバイパスを走っていた。どうりでトラックや自動車ばかりのはずだ。（かなり間違えやすいと思う。コレは）
峠の「元気の出る店」と言う休憩所に入る。トラック運ちゃん達の休憩所。良く言えば威勢がいい、悪く言えば粗雑なトラック野郎達の雰囲気に当てられて、「将来、長距離トラックの運転手なろうか」と考えてしまう。今の旅の乗り物が自転車からトラックに替わると思えばたいした違いが無いように思える。（『仕事』を甘く見ているな俺は）チョコ菓子を3つ購入。熱量を補給する。(\391-)
再出走。国道2号線を走り岡山県を抜け、広島県入り。17:00。まだ時間に余裕はあるが、この先の『しまなみ街道』は日中に走りたいので手前の広島県福山市で寝ることにした。（この先のルートは『広島→(橋を渡って)四国→(フェリーで)九州』と仮決定してる）今日は平均速度19.1kmのハイペースで走れた。（適度に休憩したほうが結果的に早く走れるのか）
寝床になる公園を探す途中、「イトーヨーカドー」「天満屋」の自転車置き場で故意に自転車を倒してニヤニヤしている髪染めたガキ2人を見た。俺に迷惑はかかってないが、見ていてイライラする。（コイツ等見たいな連中が、何を考えて生きているのか分からん。）放って置いてもよかったが、倒れている自転車を直しておいた。
この後、銭湯を見つけたので入る。(\350-) 愛想は良くないが古く懐かしいタイプの銭湯でゆっくり休み、また自転車移動。食料と酒と新聞(\866-)を買った後、水道のある公園を見つけて、テントを張る。テント内でロウソクをつけて旅の記録を書く。夜20時過ぎになると公園でガラの悪いガキ共が集まって騒いでいた。(この福山って街はあういうのばかりなのか？)念のためナイフをポケットの中に入れ、携帯電話をすぐに使える状態にしておく（警戒態勢）。ガキ共が去った後、実家と大学のサイクリング部の同期に電話した。（旅の状況報告etc･･･）
22：50に雨が降り始める。テント内だから濡れはしないが、明日まで降っていると走るときにキツイ。（翌朝にやんでいても、テントが濡れたままだと荷造りがメンドイ）。酒を飲みながら寝た。
走行距離 135.01km
累積走行距離 1970.99km
■■
■2000年8月19日(土)：(広島県福山市〜愛媛県松山市)
蚊が多くて、早く目を覚ます。05:00起床。06:00出走。
国道2号線を走る。自転車の通行を許可していない道が多い。他の道を走っては道に迷い、時間と距離のロスをする。四国へ入るために、しまなみ街道を目指すが、いつの間にやら山道を登り酢橘畑に迷い込んだりしていた。（体力と精神力のロス）
しまなみ街道の入り口で3人組のチャリダーと会う。見覚えがある顔だと思い話していると、以前に北海道の長万部で会った人達だった（8月1日参照）。お互いの走ってきた経路を話す。彼等は北海道から本州に渡った後、太平洋側の山道を選んで走ってきたそうだ。（日本海側を走った俺とは別ルートだな。それがこうして偶然再び会うとは）話を終えて彼等と別れて、しまなみ街道に入る。
しまなみ街道は『向島』『因島』『生口島』『大三島』『伯方島』『大島』の6つの島が橋で繋がれたルート。で、自動車は自動車専用道を通れるのでまっすぐなのだが、自転車はそうはいかない。最初の向島で道に迷い、またも山道を無駄に走ってしまった。（まぁ自転車の橋の通行料が10円〜50円の格安料金に抑えられているので文句は言えんか。）
【しまなみ街道にて】
照りつける太陽に焼かれながら走る。水分補給と称して、各島の観光用休憩所でアイスとジュースを体内に流し込む。イチゴソフト(\250-)あんみつ(\200-)メロンシャーベット(\150-)コーラ(\120-)etc･･･etc･･･（これらは俺という機械を動かすガソリンだ！･･･という事にしておく）午後3時過ぎにしまなみ街道を通過し四国（愛媛県今治市）に入った。ハイペースで飛ばしてきたので、疲労感あり。
〜四国上陸〜
〜2000.8.19〜
海沿いの景色が見れる国道196号線に乗り、四国を半時計回りに走り松山市を目指す。この先のルートは松山からフェリーに乗り、九州の大分県別府に入る予定。（って、フェリーは1日1便。今日はもうフェリー無いんじゃないのか？）急いで走っていた意味が無かったようだ。松山市内で一泊することにして、少しペースを落として走る。松山市内到着。コンビニで観光雑誌るるぶをチェック。市内に「久万ノ湯」という銭湯がある事を確認。早速行く。
風呂。広いのはいいが、放し飼いにされた子供がちとウルサイ。（まぁいいか）初老男性から話し掛けられる。「外の大きな荷物積んだ自転車は兄ちゃんのかい？」（YES）定型会話スタート。「良かったらウチに泊まっていきな」遠慮はせずに感謝をする。今夜の宿決定。男性は一足先に帰り、準備をするとの事。長風呂から出た後、教わった道を走り男性の住まいへ自転車で移動。マンションのようなしっかりした造りの鉄筋コンクリートのアパート。
教えられた部屋を訪ねると先ほどの男性が迎えてくれた。どうやら一人暮らしの模様。「まぁ座って。ビールは飲めるか？」（YES）TVからナイター中継が流れる中、畳の上にスーパーの惣菜とビールが並べられての酒会。男性の話を聞く。男性は何度かの転職の後に、大手の化学系の会社に勤めていたそうだ。今は退職して奥さんとも別れて一人で暮らしているとの事。彼曰く、家族と別れたのは子供が原因だったとの事。「専門学校に行ったかと思ったら、すぐに辞めてバイトみたいな仕事に行った。と思ったらソコも続かずにまた専門学校に通いたいなんて言う。25にもなって何を考えてるんだ。で、子供を庇う嫁ともケンカになり別れて、こうして一人暮らししている」相づちしながら話を聞いた。（この男性の言い分だけ聞いていては、どちらが正しいかは分からないが、その25の息子の行動はどうかと思う。･･･まぁ22になって、内定先も無くこうして旅に逃げた俺も同類だ）男性にその事を言うと「お前はうちの息子とは違う。お前は大丈夫だ」と言われ更にビール勧められた。その後は男性が勤めてきた会社の話を聞いた。
（この旅が終ったら就職活動するし社会人の話を聞いて無駄にはならないだろう。あと、この人は話を聞いてもらいたくて俺を泊めたのだろうな）
明日のフェリーの時刻がAM6:30という事を調べてもらった。ビール缶を500ml6缶空けたところでお開き。アパートの隣の部屋が空いており、その部屋も使えるというのでその部屋で寝袋に入って寝た。
走行距離 163.67km
累積走行距離 2134.66km
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せっかく宿をとったのに、布団を敷く前に力尽きて畳に直で寝ていた。08：00モーニングコールで起床。コインランドリーを使う。（\400-）
朝食を勧められたので食べる事にした（\500-）。白米、味噌汁、煮物、納豆etc･･･こういう食事は久しぶりだ。実に美味く感じる。（家庭の味に飢えている？）
09:30出走。国道2号線を走った方が早いだろうが、道が単調になりそうなので別ルートを選ぶ。海沿いになる国道250号を走る。カーブと坂道が続くが、昨夜ゆっくりと休んだので体力には余裕がある。播州赤穂を通る。（忠臣蔵ゆかりの土地･･･あの時代劇を通しで見た事ないなぁ）思い入れもないし赤穂は素通りした。兵庫県から岡山県に入る。岡山ブルーラインを走りたいが、自転車通行禁止なので断念。
【岡山県入り】
備前市で国道250号から国道2号線に乗り換える。スタミナはまだまだある。（絶好調！今のボクは誰にも止められない！）･･･と調子に乗っていたら、いつの間にか国道2号線のバイパスを走っていた。どうりでトラックや自動車ばかりのはずだ。（かなり間違えやすいと思う。コレは）
峠の「元気の出る店」と言う休憩所に入る。トラック運ちゃん達の休憩所。良く言えば威勢がいい、悪く言えば粗雑なトラック野郎達の雰囲気に当てられて、「将来、長距離トラックの運転手なろうか」と考えてしまう。今の旅の乗り物が自転車からトラックに替わると思えばたいした違いが無いように思える。（『仕事』を甘く見ているな俺は）チョコ菓子を3つ購入。熱量を補給する。(\391-)
再出走。国道2号線を走り岡山県を抜け、広島県入り。17:00。まだ時間に余裕はあるが、この先の『しまなみ街道』は日中に走りたいので手前の広島県福山市で寝ることにした。（この先のルートは『広島→(橋を渡って)四国→(フェリーで)九州』と仮決定してる）今日は平均速度19.1kmのハイペースで走れた。（適度に休憩したほうが結果的に早く走れるのか）
寝床になる公園を探す途中、「イトーヨーカドー」「天満屋」の自転車置き場で故意に自転車を倒してニヤニヤしている髪染めたガキ2人を見た。俺に迷惑はかかってないが、見ていてイライラする。（コイツ等見たいな連中が、何を考えて生きているのか分からん。）放って置いてもよかったが、倒れている自転車を直しておいた。
この後、銭湯を見つけたので入る。(\350-) 愛想は良くないが古く懐かしいタイプの銭湯でゆっくり休み、また自転車移動。食料と酒と新聞(\866-)を買った後、水道のある公園を見つけて、テントを張る。テント内でロウソクをつけて旅の記録を書く。夜20時過ぎになると公園でガラの悪いガキ共が集まって騒いでいた。(この福山って街はあういうのばかりなのか？)念のためナイフをポケットの中に入れ、携帯電話をすぐに使える状態にしておく（警戒態勢）。ガキ共が去った後、実家と大学のサイクリング部の同期に電話した。（旅の状況報告etc･･･）
22：50に雨が降り始める。テント内だから濡れはしないが、明日まで降っていると走るときにキツイ。（翌朝にやんでいても、テントが濡れたままだと荷造りがメンドイ）。酒を飲みながら寝た。
走行距離 135.01km
累積走行距離 1970.99km
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■2000年8月19日(土)：(広島県福山市〜愛媛県松山市)
蚊が多くて、早く目を覚ます。05:00起床。06:00出走。
国道2号線を走る。自転車の通行を許可していない道が多い。他の道を走っては道に迷い、時間と距離のロスをする。四国へ入るために、しまなみ街道を目指すが、いつの間にやら山道を登り酢橘畑に迷い込んだりしていた。（体力と精神力のロス）
しまなみ街道の入り口で3人組のチャリダーと会う。見覚えがある顔だと思い話していると、以前に北海道の長万部で会った人達だった（8月1日参照）。お互いの走ってきた経路を話す。彼等は北海道から本州に渡った後、太平洋側の山道を選んで走ってきたそうだ。（日本海側を走った俺とは別ルートだな。それがこうして偶然再び会うとは）話を終えて彼等と別れて、しまなみ街道に入る。
しまなみ街道は『向島』『因島』『生口島』『大三島』『伯方島』『大島』の6つの島が橋で繋がれたルート。で、自動車は自動車専用道を通れるのでまっすぐなのだが、自転車はそうはいかない。最初の向島で道に迷い、またも山道を無駄に走ってしまった。（まぁ自転車の橋の通行料が10円〜50円の格安料金に抑えられているので文句は言えんか。）
【しまなみ街道にて】
照りつける太陽に焼かれながら走る。水分補給と称して、各島の観光用休憩所でアイスとジュースを体内に流し込む。イチゴソフト(\250-)あんみつ(\200-)メロンシャーベット(\150-)コーラ(\120-)etc･･･etc･･･（これらは俺という機械を動かすガソリンだ！･･･という事にしておく）午後3時過ぎにしまなみ街道を通過し四国（愛媛県今治市）に入った。ハイペースで飛ばしてきたので、疲労感あり。
〜四国上陸〜
〜2000.8.19〜
海沿いの景色が見れる国道196号線に乗り、四国を半時計回りに走り松山市を目指す。この先のルートは松山からフェリーに乗り、九州の大分県別府に入る予定。（って、フェリーは1日1便。今日はもうフェリー無いんじゃないのか？）急いで走っていた意味が無かったようだ。松山市内で一泊することにして、少しペースを落として走る。松山市内到着。コンビニで観光雑誌るるぶをチェック。市内に「久万ノ湯」という銭湯がある事を確認。早速行く。
風呂。広いのはいいが、放し飼いにされた子供がちとウルサイ。（まぁいいか）初老男性から話し掛けられる。「外の大きな荷物積んだ自転車は兄ちゃんのかい？」（YES）定型会話スタート。「良かったらウチに泊まっていきな」遠慮はせずに感謝をする。今夜の宿決定。男性は一足先に帰り、準備をするとの事。長風呂から出た後、教わった道を走り男性の住まいへ自転車で移動。マンションのようなしっかりした造りの鉄筋コンクリートのアパート。
教えられた部屋を訪ねると先ほどの男性が迎えてくれた。どうやら一人暮らしの模様。「まぁ座って。ビールは飲めるか？」（YES）TVからナイター中継が流れる中、畳の上にスーパーの惣菜とビールが並べられての酒会。男性の話を聞く。男性は何度かの転職の後に、大手の化学系の会社に勤めていたそうだ。今は退職して奥さんとも別れて一人で暮らしているとの事。彼曰く、家族と別れたのは子供が原因だったとの事。「専門学校に行ったかと思ったら、すぐに辞めてバイトみたいな仕事に行った。と思ったらソコも続かずにまた専門学校に通いたいなんて言う。25にもなって何を考えてるんだ。で、子供を庇う嫁ともケンカになり別れて、こうして一人暮らししている」相づちしながら話を聞いた。（この男性の言い分だけ聞いていては、どちらが正しいかは分からないが、その25の息子の行動はどうかと思う。･･･まぁ22になって、内定先も無くこうして旅に逃げた俺も同類だ）男性にその事を言うと「お前はうちの息子とは違う。お前は大丈夫だ」と言われ更にビール勧められた。その後は男性が勤めてきた会社の話を聞いた。
（この旅が終ったら就職活動するし社会人の話を聞いて無駄にはならないだろう。あと、この人は話を聞いてもらいたくて俺を泊めたのだろうな）
明日のフェリーの時刻がAM6:30という事を調べてもらった。ビール缶を500ml6缶空けたところでお開き。アパートの隣の部屋が空いており、その部屋も使えるというのでその部屋で寝袋に入って寝た。
走行距離 163.67km
累積走行距離 2134.66km
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