東京交響楽団第633回定期演奏会
日時2015年9月12日(土) 18:00 開演
マーラー: 交響曲第3番 ニ短調
指揮ジョナサン・ノット
メゾソプラノ:藤村実穂子
東京少年少女合唱隊、東響コーラス
東京交響楽団
久しぶりのダブルヘッダーであった。
N響を聴いた直後に東京響を聴くとオケの技術レベルの差は歴然としている。
金管の安定度をはじめ、木管の音色、弦の音程の幅などはいかんともしがたい。
しかし、技術のうまさと客が感動できるかは別の問題だ。
冒頭のホルンからして指揮者とオケの意気込みのすごさを感じさせる。
キズはあるもののトロンボーンをはじめとする金管のソロも伝えようとする
音楽がひしひしと伝わるようだ。
藤村の滔々とした歌声やコーラスもまずまず。
オケの技術は超一流でなくとも全力で音楽を伝えようとする姿勢に
大変共感が持てる。今後もこのような演奏が期待できるであろう。
指揮者とオケの熱い気持ちの入った良演であった。
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