少し計算して見ろよ!

　どれも月の電気代を比較するような記事ばかりで、気象条件やエアコン以外の条件を総合的に判断していませんね。点けっ放しの方が電気代が安くなると信じたい人は、そうなるように無意識のうちに工夫するものです。
　例えば我が家の場合、エアコンはパートタイムですが、今年の 8月の電力消費は去年の 8月と比較して 3/4 程度だった。単価も下がっているので電気代の差はさらに大きい。そうすると、昨年はパートタイムで日に 18時間使っていたが今年は 24時間使用していたのに電気代が下がっても不思議はないのだ。
　ダイキンの説明によるエアコンのスイッチを入り切りすると消費電力が大きいというのも、切ってから入れるまでに室温が上がった場合のことで、切っていた時間が短いと室温も大して上がらないので消費電力も大して大きくならない。

　住宅の性能や気温にもよるが、リビングの室温を保つのにエアコンが 200W の電力を消費していたとして、エアコンの電源を 24時間連続で使用すると 4.8kWh になる。
　もし朝出掛けるときにエアコンを切って夕に帰宅するまで 12時間切ってあったとすると、帰宅して直ぐはダイキンの説明のように消費電力は大きくなるが、せいぜい 30分程度で 200W に落ち着いてしまう。そうすると 200W で 11.5時間とスイッチを入れて直後の 0.5時間だけ 1kW 消費していたとしても合計で 2.8kW にしかならない。
　要するに、エアコンを 24時間運転するのに比べて 12時間しか運転しないようにすることで電力消費は約 1/2 になります。これを月 30日として 24時間運転すると 144kWh だが半日の場合は 84kWh だから差は 60kWh です。電気代にして 2000円弱だから 24時間点けっ放しでも大差ないってことになるのでしょう。
　エアコンの電気代を極端に高いと思い込んでいるので 24時間使うと凄い電気代になると思っていたら大したことはなく、エアコンで電気代が上がると思って別の部分で節電したのが功を奏したのでしょう。

　これくらい計算すると簡単に分かることです。蛍光灯は点灯するときに 30分点灯したのと同じくらい電力を消費するって都市伝説もありますね。計算したら出鱈目だって簡単に分かるのに。

■夏の「冷房つけっぱなし」報告続々
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=29&from=diary&id=3612550