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2015年09月12日01:51

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9月12日の誕生花・竜胆(リンドウ)

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9月12日の誕生花と花言葉は、アイ(美しい装い)、クレマチス(美しい・高潔・心の美)、フトイ(肥大・品位・無分別)、クレマチス(心の美)、桔梗[ききょう](誠実)等々があります。今回は、竜胆[りんどう]を取り上げます。花言葉は、「淋しい愛情」です。
リンドウ(竜胆)とは、リンドウ科リンドウ属の植物です。古くは、えやみぐさ(疫病草、瘧草)とも呼ばれていました。本州から四国・九州の湿った野山に自生します。花期は秋で晴天の時だけ、釣り鐘型の花が開きます。かつては水田周辺の草地やため池の堤防などにリンドウやアキノキリンソウなどの草花がたくさん自生していました。
学名のGentiana(ゲンティアナ)は、薬としての利用価値を発見した、紀元前の頃のイリリア王「ゲンティウGentius 」の名前に由来しています。
日本名のリンドウは「龍胆」の音読み「りゅうたん」がいつの間にか「りんどう」になったようです。この草の根が胆汁のように苦く、その苦みが特別強いので、最上級を表す龍の字を冠して名付けたとか、ただ単に龍の胆のように苦いから、ともいわれています。
生薬のリュウタン(竜胆)の原料の1種で、苦味性健胃剤として用い、これは、根に苦味配糖体ゲンチオピクリン、アルカロイドのゲンチアニンなどが含有されることから味が非常に苦く、唾液(だえき)と胃液の分泌や腸の蠕動(ぜんどう)を高め、食欲を盛んにする作用があるためである。このほか、漢方では、竜胆には肝胆の熱を除く作用があるとして、目が赤く腫(は)れ、耳が聞こえなくなったり、ひきつけ たりといった症状のほか、黄疸の治療に用いられています。
また、日光の二荒山神社に霊草としての伝説が残っており、『昔々、ある行者が山奥で雪の下から何かを掘り起こしているウサギを見つけました。行者が「なにか?」とたずねたところ「これで主の病気を治すのです」、とウサギが言いました。行者は不思議に思いながら同じ根っこを掘って持ち帰り、病人に用いるととみるみる病気が治りました。驚きつつも「これは神様がウサギに姿を変えて教えてくれたのだ」と感謝し、その根は多くの病人を救うこととなりました。それがリンドウの根だったということです』
文献では、竜胆は『出雲国風土記(いずものくにふどき)』(733)に初見しますが、『万葉集』では歌われていません。リンドウは竜胆の音読みで、『枕草子(まくらのそうし)』に「竜胆( りんだう)は枝さしなどもむつかしげなれど、こと花はみな霜枯れはてたるに、いと花やかなる色合ひにてさし出(い)でたる、いとをかし」と描写されています。
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