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2015年09月11日05:37

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映画「わが母の記」

今朝のお仕事は、久々に雨に降られずに済みました。午前2時の深夜には星がまたたいていましたが、4時には雲が空を覆ってしまいました。まだまだ台風に挟まれた影響で南から北に細長い積乱雲の壁ができていますね。関東から宮城-山形方面に移動しながら多量の雨を降らせています。鬼怒川決壊の放送を見ていると、濁流の強さと速さに驚きます。東北にお住まいの方々、十分気をつけてくださいませ。
さて、日記のネタがないのは変わらず。9月8日に観た「わが母の記」の紹介を……
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「わが母の記」は井上靖原作(昭和の文豪である井上靖が68歳の時に出版した自伝的小説。老いた母の80歳から亡くなる89歳について書かれた「花の下」(1964年)、「月の光」(1969年)、「雪の面」(1974年)の3部作)をもとに2012年に制作された日本映画。
母に捨てられたという想いを抱きながら生きてきた伊上。父の死と共に、老いていく母と向き合うことになった彼は、そこで、語られることがなかった母の想いを知る……。土砂降りの雨の中、軒下に立っていた。向かい側には不機嫌な顔をした母と、幼い二人の妹がいる……。小説家の伊上洪作(役所広司)は、父の見舞いに訪れた両親の家で物想いにふけっていた。「あれ、どこだっけ?」と妹たち志賀子と桑子に問えば、口々に答えが返ってくる。幼少期に伊上はひとりだけ両親と離れて育てられていた。「僕だけが捨てられたようなものだ」軽い口調で話す伊上だが、本当はその想いをずっと引きずっていた……。
出演者:役所広司、樹木希林、宮崎あおい(サキは山・立・可)、南果歩、キムラ緑子、ミムラ、菊池亜希子、三浦貴大、三國連太郎 他 脚本・監督:原田眞人
2015/07/25(土) 14:00 2時間10分01秒 BS 141CH BS日テレ ファイン(HD) 容量:7,402 MB
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井上靖さんの小説は、『天平の甍』、『敦煌』、『おろしや国酔夢譚』ぐらいの歴史小説しか読んでないので、この映画の原作は知りませんでした。映画の中の主人公伊上洪作は、井上靖自身がモデルであり、娘達や家族の行動や言動を私小説化しているのですが、それがそのまま映画の中で描かれていて、重い映画にもかかわらず面白かったです。樹木希林さんのボケの演技がまた素晴らしく、なんだか身につまされる部分もありました。以前にも鑑賞して感想をアップした覚えがありますが、2度めにしっかり観てこの映画の良さが解った気がします。第35回モントリオール世界映画祭 審査員特別グランプリを始め多くの賞を獲っているのですね。
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