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2015年09月08日06:37

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【艦これ劇場】反撃!第二次SN作戦【E-3】激突!第二次南太平洋作戦

この物語は、艦隊これくしょん2015年夏イベント『反撃!第二次SN作戦』の内容を独自の妄想で書かれたものです。
オリジナル設定が苦手な人はお気をつけください。

前回
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1945641939&owner_id=6086567


【seen1】

彼女は今までの戦いを思い返していた。
過去に何度も大規模作戦が発令され、同胞たちが何人も傷つき倒れた。
彼女と同じタイプの同胞も何人も参加し、海へと消えていった。
この負の連鎖は断ち切らねばならない。
そう思ったからこそ、今回の作戦では早い段階での出撃を志願した。
仲間を守り、敵を殲滅する。
それが彼女に課せられた指令であり使命である。
しかし結果はどうだ。
敵の連合艦隊を前に、圧倒的物量の前に大敗を喫した。
そして今はおめおめと自分だけが生き残り、敗走を続けている。
こんなはずではなかった。
自分はこんなところで終わるわけにはいかない。
その想いだけで帰路に着く。
だが負けて帰る自分に居場所はあるのだろうか?
その質問に答えてくれる仲間はもういない。
仲間と呼べる存在は、全て戦いの中に散っていったのだ。
このまま終わらせるわけにはいかない。
必ず部隊を再編し、次こそはヤツらを叩き潰す。
平穏に暮らす海を荒らそうとするヤツらになど負けるわけにはいかない。
そう心に誓う彼女の目の端に、海面にたゆたう何かを発見する。

「アレハ・・・・・・」

そこに浮かんでいたのは、偵察の任務で出撃していた仲間だった。
帰還が遅かったため、敵の斥候部隊との戦いで散ったものだと思っていた。

「イキガ・・・・・・アル」

微かに聞こえる呼吸音にほっと一息つく。
同胞をこのまま放っておくわけにはいかない。
戦艦棲姫は、水面にたゆたう駆逐棲姫を抱え上げ、帰路につく。


【seen2】

「それにしてもよく出来てンなぁ〜」

江風は目を丸くしながらロボ時雨をペタペタ触っている。
ソロモン海で保護された江風を放っておくこともできず、白露の申し出もあって大阪湾鎮守府に連れて来られたのである。
今は彼女の検査も兼ねて医務室で待機している。

「ここの鎮守府は珍しいもんがいいぱいだな。でっかい塔が建ってるし、建姫もいるんだもん。オマケに時雨の姉貴ソックリなロボットまでいるんだから」

本来、どこの鎮守府にも魔塔が併設されているわけではない。
日本各所に設置されている鎮守府にはそれぞれ提督が配属されている。
その中でも海域調査や深海棲艦討伐の任務等、優秀な成果を出している一部の提督にのみ、魔塔建設が許可されている。
江風が今まで配属されていた鎮守府には魔塔が併設されていなかったのであろう、珍しがるのも仕方のないことである。

「ここの提督って時雨の姉貴とケッコンしたんだろ?その上でこんなロボットまで作らせるなんて、どんだけ時雨の姉貴のことが好きなんだよ」

江風の中ではこの鎮守府の提督は、時雨を溺愛するあまり建姫にロボットを作らせた変態提督になっているようだ。

「あのロボットは建姫たちが勝手に作ったもので、提督が命じて作らせたものじゃないのよ」

長い栗色の髪をツインテールに纏めた艦娘が、江風のためのベッドを用意しながらたしなめる。

「それにしても、白露姉さんが江風を連れて帰ってきたときはびっくりしたわ」
「私も気がついたら白露の姉貴が目の前にいてビックリだったよ」

助けられたときの状況を思い出しながら江風はケラケラと笑う。
しかし気丈に笑う彼女の笑顔には、どこか影がある。

「無理に笑わなくていいのよ」
「村雨の姉貴・・・・・・」

そっと包み込むように江風を抱きしめる村雨。
長門から聞いた話によると、彼女の部隊は先の作戦で全滅したと聞いている。
その中には彼女の姉である海風も一緒に編成されていたという。
平気なはずがない。
彼女と海風は姉妹の仲でも特別に仲がよかったのだから。

「海風の姉貴、無事かなぁ」

村雨の胸の中で涙と一緒にポツリと言葉がこぼれる。
子供のころからヤンチャだった江風は、人前では滅多に涙を見せない。
そんな彼女が一番慕う姉を想って苦しんでいる。
村雨としても妹である海風の安否は心配である。
しかし今は胸の中で涙する江風のためにも、しっかりとしなければならない。

「きっと大丈夫よ、海風はしっかりしてるもの」

艦娘たちは戦場で戦う。
いつ隣人の命が失われてもおかしくない。
そういう戦いをしているのだから。

「海風の轟沈報告はないわ、仲間も捜索してくれてる。きっと大丈夫よ」

今の村雨には、江風をぎゅっと抱きしめ言い聞かせることしかできなかった。


【seen3】

戦場は激化していた。
敵の本拠地を目前にしているため、抵抗が激しかった。
航空戦力も投入され、敵味方が入り乱れる。
この作戦では機動連合艦隊で道を切り開き、精鋭部隊を敵本拠地に送り込むことを目的としている。
後に続く部隊の為にも、ここで敵の戦力を可能な限り数っておきたい。

フォト


「敵さんいっぱい来た!那珂ちゃんオンステージだよ、きゃはっ♪」
「那珂ちゃん、敵航空戦力が多数接近していますので、前に出過ぎないでね」

どんな時でも笑顔で明るい那珂を姉の神通がたしなめる。
実際、深海棲艦も空母級を多数投入しており、かなりの物量で攻めてきていた。

「対空射撃用意・・・・・・始め!」

しかしこちらも負けていない。
防空駆逐艦の秋月による対空射撃が、敵航空戦力を次々に撃ち落していく。

「うへぇ、相変わらずオバケ対空射撃ね」

さすがは対空特化しているだけある。
その精度に衣笠が首をすくめる。
秋月の対空射撃によって、艦載機を失った敵空母は攻撃手段を失う。
まさに秋月様々である。

「つまらん、これではオレの出る幕がないじゃないか」

そう言いつつ魚雷で敵を葬っていく木曾。
どうやら彼女は艦載機を失って骨抜きとなった空母を倒すだけでは満足できないらしい。
もっと血沸き肉踊る戦いがしたいのだろうが、優位に戦いが進むに越したことはない。

「はいはい、あんまり無駄口ばかりたたかないでよ」
「敵隊長艦が見えたわ!」

もはや緊張感のかけらも感じないくらい順調に進む一行の前に水母棲姫が現れる。

フォト


「イイノヨ・・・・・・?コッチニキタラァ・・・・・・?」
「では遠慮なく!」
「・・・・・・エ?」

挑発する水母棲姫に対し、怒涛の攻撃を仕掛ける艦娘たち。

「霧島の計算によると、一斉攻撃で有無を言わせない戦い方がいいようです!」

もはや不憫と言うしかない。
砲弾の雨に成すすべのない水母生姫。

「弱すぎる!!」

フォト


最後に木曾が連撃で仕留める。
味方に被害を出さないように戦うには、総力戦で一気に攻め込むのが効果的である。
まさに理想の展開であった。

「こんなにアッサリでいいの?」

あまりに早い決着のため、逆に困惑する艦娘たちであった。


【つづく】


最初に言っておきます。
長く時間がかかった割には、全っ然面白くない内容でごめんなさい。
本当に何の山場も無かったので、ドラマが全く思いつきませんでした。
いやホント、思いつきだけでこんな企画するもんじゃないな、と実感しました。

行き当たりばったりな攻略、プロットも何も無い物語、本当に何も思いつきませんでした。
これで堪忍してください。
その分、次の話では頑張りますので。
これ書き始めて、色々力不足というか、未熟さを感じるばかりです。

攻略についても、マジで書くことがないくらいスムーズでしたから。

それでは次の話で会いましょう。
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