夜行急行「はまなす」廃止へ
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ある程度予想していたことだし、廃止にせざるを得ない事情が沢山あるとはいえ、廃止には改めて反対です。廃止の可能性も視野に入れて2月に乗車しましたが、結局あのときが最後の乗車になってしまいそうです。(もちろんできればもう一度乗りたいですが)
実際に「はまなす」に乗って感じたのですが、この列車は「北斗星」廃止後は、最後にして唯一の定期列車であると同時に、下りの青森〜函館間では函館への最終列車としても活用されていて、そういう需要も多くありました。また、特急列車主体の現在において、特急よりも若干安く乗れる急行であるというのも貴重です。
JR北海道は廃止の理由に、「(1)青函トンネル内で客車をけん引している現在の機関車が使えなくなる(2)経営が厳しく新型機関車を導入する余力がない(3)新幹線の設備点検のため、夜行列車の運行時間の確保が難しい(4)客車が製造から約40年経過して老朽化している」を挙げていますが、理由(1)と(2)の現在の機関車が使えなくなるのであれば、JR貨物からEH800を借りて運行することだってできなくはないでしょう。
そして、(3)の新幹線の設備点検の問題がありますが、これは新幹線の運行に関する法律を作った国が何とかするというか、何とかするようにJRや行政などが働きかければいいでしょう。
(4)の車両老朽化ですが、老朽化したのであれば、車両を新製あるいはそれほど古くないのに持て余している余剰の車両を改造すれば済む話ではないでしょうか。JR北海道には、製造後わずか10年で余剰になってしまった旧「スーパーとかち」用の2階建て車両キサロハ182がありました。勿体無いのでこれを「はまなす」に転用しようという計画があったようですが、残念ながら実現することなく、キサロハ182もあっさりと廃車になってしまいました。
各地の夜行バスが相変わらず好調なのと、そもそも本州と北海道を結ぶ陸上移動手段が鉄道のみであるのを見ると、夜行で移動するという需要は決して少なくないし、行楽シーズンにでもなればチケットが非常に取り難いのを見てもはまなすは決して利用率の低い列車ではありませんので、存続する気があればできるはずです。そういうことを考えることもしないで、安易に切り捨てて廃止という考えにはとても賛同できません。
夜行列車自体は、JR九州の「ななつ星」やJR東日本や西日本が計画しているクルーズトレインがあり、復権の動きがあるようにも見えますが、これらは一部の金持ちの豪遊にしか使えない列車であり、一般市民の行楽やビジネスでの移動は全く考慮されていない列車です。本来の夜行列車は、寝ながら移動することで時間を有効に使える移動手段であることなど色々な意義がありますし、他の乗り物では味わえない風情もあります。
こうした誰もが乗れる夜行列車が廃止になるのは、はっきり言ってJRが自分で自分の首を絞めているようなものだと思いますし、鉄道にとってもある意味、危機的状況ではないかと思います。また、北海道を旅行する際の移動手段の選択肢が一つなくなる、特に安く旅をしたい人の移動できる手段がなくなるというのは、北海道経済にとってもマイナス要素でもあると思います。
はまなすの廃止についてJRには再考を求めたいし、影響を受ける沿線自治体なども廃止回避に向けてもっと動くべきだと思います。
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