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2015年09月06日06:08

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【感想】芸人ディスティネーション 3

紹介ももうおなじみ『芸人ディスティネーション』の三巻目。

著者はお笑い芸人の天津 向。
お笑いコンビ『天津』の片割れであり、司会やトークライブなどピンでの仕事もこなし、四コママンガの原作までやり、仕事で声優さんと絡んだといってはファンたちにネットで叩かれる(w)という、大変忙しい中で小説まで書いてしまうのだから、本当にバイタリティと器用さを持った人だ。
(しかも最近は某有名ジムトレーニングもこなして別人のようにシェイプアップまでしている。)


すでにいままでの巻も紹介しているので、ことさらにお笑いの世界をラノベの語り口で描いてい成功してることは強調しないが。

今回特記しなければならない部分として、確実に四巻に続く形で終わっているということ。 
失礼だが著者が著者だけに、ラノベの中でも「色もの」扱いの単発作品になるかな? ……とか最初刊行されたときは思ったものだが、着実に読者を掴んでいたようだ。

内容の方は、キャラクターたちもこなれてきて安定のクオリティを見せてくれている。
ここで感心するのは、登場する芸人たちのそれぞれキャラクターに合わせたギャグを書き分けていること。
これは実はとんでもないことで、ギャグマンガ家が複数のギャグマンガ家が登場する作品を描いたとしても、そうは作風のバリエーションを描き分けることはできない。
それだけ著者が器用……とうか、お笑いに対して研究熱心なのかが伺える。


これはちょっと気になったところだが、始めから主人公たちはピン芸人として登場しているが、作品に登場してくるほかの芸人たちはほとんどが漫才師なのに、相方まで登場しているコンビがほとんどいないこと。
出てくるキャラクターの大体が個人の付き合いで出てくるか、ピンでも活動しているという設定。

現実の芸人の世界でも、若手の時期以外は舞台の上以外ではあまりコンビで行動しないものなのだろうか?
登場するキャラたちに愛着がでてくるほど、彼らの相方も気になるのだが。

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