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2015年09月05日11:12

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ゴジラではなく。もっと上質の

『GODZILLA ゴジラ』早くも地上波初放送が決定!
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=14&from=diary&id=3600675

前作のハリウッド版ゴジラはともかく。だ。
このハリウッド版ゴジラは日本のゴジラシリーズをベースにしつつ上質な怪獣映画に仕上がっている。

そもそもゴジラは核実験の結果生まれた生物だと。それがゴジラのアイデンティティーであり反核爆弾の発想の根付く日本でしか生まれない生き物だった。

だがハリウッド版の解釈は異なる。
あれほどの大量の大気圏内原水爆実験は、じつはゴジラを殺すための戦いだったと。

イデオロギーの問題を別にすればSFとしてこんなに面白い展開はない。
第一作の白黒ゴジラの時代。日本の科学者は核実験の結果と考えたが実はソレこそゴジラ殲滅のための戦いだったのだと。
日本に情報ないのはしょうがないよね。終戦直後で敗戦国で国連にはいまだ生々しい敵国条項がのこってるんだし!

その後のゴジラシリーズは。正義の味方と化し、これは日本人としても容認出来ない作品もある。

問題は、ハリウッドが作ればあれほどに上質に仕上がるということだ。

バットマンという映画がある。
あれだって初期のTVシリーズは日本の「電人ザボーガー」なみの出来だった。
スーパーマンもそうだ。

ところがダークナイト3部作シリーズはどうだろう。
もう誰も子供だましとはいえない出来に仕上げた。

電人ザボーガーもごく最近映画で復活したが、笑いものにしかできなかった監督に怒りを感じている。リメイクするならプロットはそのままに作りなおす努力が必要だ。
あれではプロの映画つくりではなく最近の同人誌以下だ。せいぜいアニパロのエロ同人誌レヴェルだと思っていい。オリンピックのエンブレムで佐野というデザイナーは致命傷を負ったが、ザボーガーの監督、井口昇もまたもう二度と特撮を撮らせてはいけない。調べたらAV監督なんだなコイツは。

ハリウッドのリメイクはこの他にも素晴らしい物があって
たとえばスタートレックはJJエイブラムスの手で見事に蘇った。
ミスタースポックはレナード・ニモイ意外に考えられなかったが、今はザカリー・クイントがその後を十分に引き継いだ。そしてオリジナルのスタートレックよりかっこいい。

スターウォーズの新三部作も期待は外さないだろう。

日本人がリメイクを出来ないのかといったらそんなことはない。
宇宙戦艦ヤマトはリメイク版の映画で蘇ったしガンダムオリジンも素晴らしい出来だ。

ダメなのは日本実写映画である。アクションものとかSFものとか。
これはもう韓国映画にも中国映画にも勝てなくなっている。日本映画製作ギルド的な組織が腐ってるのだろう。芸術なんてものを論じて遊んでいるうちに「仕事」がおろそかになった典型だ。職人はそもそも論じない。

だからテレビドラマの映画化しかヒットできないのだ。
それはドラマという長大な前編があって初めて世界観を作れているのであって一本の映画で完結できていない。次にくるのは天空の蜂だが。これも期待はしていない。裏切ってくれることを願うばかりだ。このテレビ屋の関与はさらなる悪影響があって、お茶の間で放送できる作品しか作れないという制約が映画館で見る二時間の時間枠の作品に悪影響を与えてしまっている。だらだらと出演者の感情や主観の表現に終始し、スピード感のある展開が出来ないのはその影響だ。しかも演出は稚拙でウソっぽい。
日本の映画でもホワイトアウトあたりは良かったのだが、ミッドナイト・イーグルあたりはもーサイテーである。

ハリウッド映画が完璧というわけではない。日本の劇場で見られるハリウッド映画はそれなりにマーケットで評価され日本の配給業者に買われた作品だからだ。富士山の山頂部分だと思っていい。それでもクソ映画はあるが。

でも日本の実写は。もうね、どっかの雑居ビルくらいの高さしか無い。

ともかくこのハリウッド版ゴジラは、最後の最後に放射能熱戦を叩き込むシーンまで十分楽しめる。日本のゴジラのプロットを使いながらダークナイト並にかっこ良くしている。

ゴジラと並んで航行するイージス艦と原子力空母も感動モノだ。

原子力空母サラトガの艦番は「88」
そうエリア88で莫大な資産を得たカザマ・シンがアスランに向けた新たな希望の原子力空母の艦番ではないか。アメリカ人も読んでるのかな。

残念ながら日本の自衛隊はその戦闘に参加出来なかった。
しょうがないよね。日本の作品じゃないんだもの。

これは日本実写映画界の敗北を決定付けた作品なのだと思う。

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