それは1972年(昭和47年)3月はじめのことだった。
当時、小学館の学習雑誌「小学2年生」4月号を母親に買ってもらい、ページをめくるとこんな記事が目に入った。
来月からはじまる新番組「ウルトラA」
ちなみにこの頃は前年から放送していた「帰ってきたウルトラマン」が最終クールに入り
この記事の隅には3月末で番組が終了するお知らせも載っていた。
ウルトラマンA(エース)ではない、「ウルトラA(エース)」である!
翌4月になって、私も小3になり「小学3年生」を読んだら
やはりウルトラAだった。
ところが、「帰ってきたウルトラマン」の最終回の放送後に流れた次回予告では「ウルトラマンA」となっていた。
あれっ?と思いながらも翌週のはじまった番組を見るとタイトルは「ウルトラマンA」であった
今でこそウルトラマン××というのがあたりまえであり
エースの前の「ウルトラセブン」がよく「ウルトラマンセブン」などと呼ばれることがあるが
(ウルトラマンセブンなどというものは存在しない
)
当時はウルトラマン××というキャラはないのでウルトラAの方が自然に入ってきて
ウルトラマンAという名前にしばらくはなじめなかった。
ずっと後になってから知ったのだが、番組タイトルを「ウルトラA」として第1話2話の撮影がほとんどすんだ頃、どこぞのおもちゃのキャラクター名に「ウルトラA」として登録されててタイトルとして使えないことが発覚
あわてて「ウルトラマンA」として登録したらしい。
しかし4月あたまに発売される月刊誌に修正が間に合わなかった事実をみると、おそらく2週間くらいの間で番組タイトルを差し替えるという慌ただしい様子が想像できる。
実際、オープニングタイトルの差し替え、アフレコの撮り直し、
主題歌も「ウ〜ル〜トラエ〜ス♪」と録音されてたのを「ウルトラマ〜ンエ〜ス♪」と取り直しをするなど仕事がふえて
ただでさえスケジュールのキツイ撮影現場はさらに凄まじいことになっていたのだろう。
ちなみに登録されてたウルトラAというのはこんなキャラだったらしい
しかし
似たような騒動は最近・・・
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3598030
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