まだ残暑厳しくなりそうですが、街の装いは秋らしくなりましたね。
秋のファッションアイテムはもう購入されましたか?
まだヴィンテージブームは去らないので私は何十年昔のブランドバッグを磨いたりしています。
サンローランのあの強いロゴがまた流行ったりして面白いですね。流行は新しい形で繰り返されるのでお気に入りは手放せません。
今は若い時の様にブランド品を購入したりはしませんが、伊勢丹本店にはよく足を運びます。
創造性が刺激されて手持ち服を蘇らせたりできます。
改めて見ていると老舗ブランドは大変強い独自のパワーを持っています。
若い人達が背伸びしてブランド品を身につける事は、自分を高めるパワーアップの大きな助けにもなります。
でもブランド品は大変強いパワーの持ち主です。
バランスを考えないと持ち主が返ってくたびれて見えてしまいます(^^;;
伊勢丹に勤めていた時に貴金属売り場の店員さんが、真っ黒のドレスに自社の大きなブローチをつけていたのが印象的でした。
象牙に金箔を施したもので、今でも黒柳徹子さんが時々身につけています。
エルメスの店員さんもまた真っ白なシャツに黒いパンツ、そこに一点だけ鮮やかなスカーフを巻いているのは初心者でも真似できますね。
エルメスは馬具工房から始まったブランドですから女性らしいパーツの服が似合う女性には似合いません。
スカーフ一枚でも相当主張されていて負けてしまいます。
自分らしさとそのブランドのイメージはイコールでないとチグハグになってせっかくのおしゃれが台無しです。
逆になりたい自分をブランドから選んで助けてもらうのは良いかも知れません。
でも自叙伝など読んで欲しいですね。
私は短大を卒業して新宿伊勢丹に勤務しました。
大変素晴らしい会社でお客様に対するマナーや生き方などおしゃれな先輩達に大変刺激を受けたものです。
特に老舗ブランドから派遣された店員さんは凛として独自のパワーを持っていて憧れでした。
私も少ないお給料でシャネルのアクセサリーを購入したりしていたのですが、ある日憧れの店員さんにジャケットを勧められました。
まだ新入社員でしたが、素敵な店員さんに近づきたくて清水の舞台から飛び降りたつもりでシャネルジャケットを手に入れました。
先日そのシャネルジャケットを久しぶりに着ようと思いクリーニングに出した時のお話です。
クリーニングから返ってきたら、1番下のボタンが無くなっていました
点検して出したはずですが、今となっては記憶が定かではありません。
しかも家族にお願いして出したのでお店で点検したかも覚えていないとの事でした。
私は半分諦めていましたが、クリーニング店にもし落ちてたら…という事でお電話しました。
すると素晴らしいクリーニング店で、探してもなかったという事で(家で無くしたかも知れないのに)その日の内に高島屋のシャネルに持っていって相談して下さいました。
シャネルは何十年も昔のジャケットボタンを直ぐに世界中探してくれました!
流石のシャネルでも30年近く前のボタンの保管はなく、なんと全てのボタンを付け替えて下さったのです。
数ヶ月経って帰ってきたジャケットは、みんなの一生懸命のエネルギーでいっぱいでした
小さな金のシャネルLOGOのボタンがピカピカ光っていて、今の私には少し強く眩しすぎる感じでした。
女性の自立を応援したキャリアウーマンにピッタリのシャネルですから
こんなに長く大切にご愛用下さりありがとうございました
シャネルは一つ5.000円は優に超えると言われる金張りのボタンを10個以上もサービスで付け替えてくれたのです。
この老舗ブランドが皆に愛されて今も輝き続ける理由が分かり感謝でいっぱいになりました。
せっかく蘇ったシャネルのジャケット、負けないパワーを纏って時々は愛用しなくっちゃ
そう思いました(^^)
ファッションは楽しい自己表現
自分も周りも幸せにしてくれる
若かりし頃、かなりファッションの冒険していた事を思い出して楽しみたいです
完全性の中にただ在る
すめみま
http://sumemima.com/
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