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2015年08月31日22:14

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【小出さんお誕生日おめでとうございます】2015.8.29ラジオ・フォーラム第138回「小出裕章ジャーナル」【文字起こし】

8月29日。
この日私は、札幌市で行われた小出裕章さんの講演会へ行ってきました!
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朝9時半という早い時間にもかかわらず、会場には400人近い人が集まりました。

そして8月29日は、小出さんの66回目の誕生日でもありますバースデー


講演会前には主催スタッフからお酒のプレゼントが。
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小出さんの酒好きは有名ですが、ちょっとお約束すぎるかもあせあせ

それにしても「千歳(新千歳空港)に着くまでに飲んで下さい」という無茶振りが笑えるウッシッシ
ちなみに札幌−新千歳空港までの所要時間は快速エアポートで37分です。


そして小出先生の講演会の後は、大通公園で戦争法案反対のデモです!
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前札幌市長・上田文雄氏の姿も!
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この週末は金・土・日と3日連続でデモへ行きました。
正直言って、面倒くさいですよ。せっかくの週末を潰して行くわけですから。
誰が好き好んでやるものですか。

安倍晋三が安保法案などという阿呆な法案を出さなければ、いや、安倍晋三などという阿呆が総理大臣じゃなければ、この週末は遊んでいられたものを・・・むかっ(怒り)

次の週末もデモへ行きます!
安倍ぴょんのせいで遊べませんウッシッシ
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札幌弁護士会 9.6安保法案廃案パレード わたしたちは戦わない! NO WAR Part2
http://www.satsuben.or.jp/events/2015/12details.html





ラジオ・フォーラム第138回
http://www.rafjp.org/program-archive/138-3/

小出裕章(元京大助教)非公式まとめ
http://hiroakikoide.wordpress.com/

京都大学原子炉実験所 原子力安全研究グループ(小出氏が在職中に所属)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/index.html

小出裕章氏講演会情報
http://healing-goods.info/koide/


【内容文字起こし】

聞き手:西谷文和(ジャーナリスト)

西谷:小出さん?

小出:はい。

西谷:あ、今日もよろしくお願いいたします。

小出:こちらこそよろしくお願いします。

西谷:小出さん、今日はですね、先日、ちょっと小出先生の書かれた本なんかを読んでると、

小出:はい。

西谷:原発というのは、海温め装置だよっていう一文が出てきたののですが、

小出:(笑)・・・はい。

西谷:これは、どういうことでしょうか?

小出:はい。えー、原子力発電所も火力発電所も、いわゆる蒸気機関と私たちが呼んでいるものでして、

西谷:はい。

小出:例えば原子炉の場合、水をまず沸騰させるためにまあ、ウランの核分裂のエネルギーで水を沸騰させるわけですが、その使ったエネルギーのうち、電気に変換される部分はわずか3分の1しかない。

西谷:3分の1。

小出:はい。で残りの3分の2の熱は、もうどうにも使いようがなくて捨てるしかないという、そういう機械なのです。そしてどうやって捨てるかというと、海水を敷地の中に引き込んで、その海水を温めて、また海に戻すというやり方をしているのです。え・・・発生した熱のうちの3分の2、つまり本体を、海を温めるために使っているという、そういう機械ですので、発電所というよりは、むしろ海温め装置と呼ぶべきだと、私が数少ない恩師と呼ぶ水戸巌さんという人が、私が学生のころに教えてくれました。

西谷:あの・・・先日、私新潟県の(柏崎)刈羽原発のところに行ったんですけど、

小出:はい。

西谷:地元の方がですね、原発の周りにイルカが出るって言うんですよ。

小出:はい。

西谷:これあの(笑)、何か地球温暖化かなと一瞬思うんですけど、もしかしたら、原発が暖かいのでイルカが来た。そういうことも可能性としてありますかね?

小出:(笑)、もちろんあります。え・・・今日では100万kwという原子力発電所が標準になっているのですが、その原子力発電所では、海の水をまず引き込んで、その水を7度上げて、海へ戻します。その流量が70トン。1秒間に70トンということに・・・

西谷:7度上がった水が、70トンも流れてくる。

小出:1秒ごとにですね。

西谷:はい、1秒ごとに。

小出:はい。日本には1秒間に70トンを超えるような大きな川は、30もないというぐらいの巨大な、温かい川がそこにできてしまう。全く違う生態系になってしまって、それまでそこに生きていた生き物が生きられなくなりますし、温かい海が好きという今度生き物が、そこに集まってくるということになるのです。

西谷:あの・・・福島第一原発の漁協を取材した時にですね、

小出:はい。

西谷:漁師さんたちが、こそっとですね、福一が動いていた時は、何かもう巨大なスズキが獲れたとか仰ってましたが、

小出:私は魚類学者じゃありませんのでよく分かりませんが、そんな可能性も含めてやはりきちっと調べるというのが科学的な態度だと思います。

西谷:そうですね。そこであの、7月28日付の毎日新聞にですね、あの・・・東電がですね、汚染水放出をですね、漁協に頼んでですね、漁協がそれを容認しちゃったわけですが、

小出:はい。

西谷:やっぱりあの・・・この、原子力ムラがこの・・・漁業に対して、まああちこちであるパターンなんですけれども、かなりそういう補償金なんかを積んでいるということも考えられるんでしょうねえ。

小出:ああ、もちろんです。もう要するに、東電としては金で、漁民の口を塞ぐというようなことをずーっとやってきたわけですし、今の福島第一原子力発電所の状況を考えれば、放射能汚染水のコントロール、基本的にはもうできない状況になっているわけですから、あとは漁民の口を金で封じると、いう以外にはやりようがないと思います。

西谷:あのー、凍土壁とかいろいろ言ってますけど、止まらないですよね?この汚染水。

小出:固まらないです(笑)。たぶん今後もトラブルが何度も何度もあるだろうと思います。

西谷:あの、海への汚染も止まらないし、大気中の汚染もですね、まだまだ下がっていないと思うのですが、

小出:はい。

西谷:原子力規制委員会の田中俊一委員長がですね、自主避難されている方は、「自分が嫌だから避難した人」ということを仰った上でですね、国が自主避難者を支援する必要はないという考え方を示したんですが、

小出:はい。

西谷:このことを聞かれて、どう感じられてますか?

小出:怒りに震えました。

西谷:・・・はい。

小出:本当に今、苦難に落とされている人たちは、何も悪いことをしたわけではないのです。え・・・東京電力が、放射能なんて撒き散らさないと、言ってきたにもかかわらず大量の放射性物質をばら撒いた。日本の国も、東京電力の原子力発電所が大事故を起こすことなんて無いと言って、お墨付きを与えてきたわけですけれども、それが全て嘘だったわけです。そのために今苦難に落とされてしまって、様々に、ん・・・言葉では言いようのない多様な、困難というのを負わされているわけです。その人たちを何とか支援する、支えるということが東京電力と国の、まずはやらなければいけない責任だと私は思います。そして田中俊一さんも、今は原子力規制委員会の委員長になっていますけれども、

西谷:はい。

小出:もともと原子力ムラ、原子力マフィアの中心人物だったわけで、福島第一原子力発電所の事故に対して重たい責任のある人です。その人が自分がやったこと、自分が苦難を負わせた人に対して、何の賠償もしないでいいと、いうようなことを言うというのは、本当に異常な世界なんだなと私は思います。

西谷:この規制委員会の委員長になっておられるということ自体が、問題だということでしょうか?

小出:そうです。原子力マフィアの人たちを規制委員会などに本当はしてはいけなかったわけですけれども、え・・・今の原子力規制委員会の人はほとんどが原子力マフィアの人が占めてしまっているという状況で、まあ、原子力マフィアとしては、誰も責任を取らないまま、原子力発電所の再稼動にいきたいということで、原子力規制委員会という組織自身を作ってきているわけですから、本当におかしな世界だなと思います。

西谷:これね、小出さん、例えば安倍内閣のもとで有識者委員会とか、第三者委員会という、名前だけは何か付いてるんですけれども、

小出:(笑)・・・はい。

西谷:そこにいるのはみんな安倍内閣のお友達であったり、原子力ムラの方であったりしますから、

小出:そうです。

西谷:こういうこと自体が欺瞞だということだと考えていいんでしょうか?

小出:はい。私はそう思います。

西谷:分かりました。あのー、本当にね、自主避難者はまだまだ、苦難されております。もっともっと支援が必要だということでしょうね。

小出:はい。もちろんです。何の罪もない人を苦難に陥れたわけですから、国として、彼らを支えるというのは当然やらなければいけないことだと私は思います。

西谷:はい。よく分かりました。小出ジャーナル、自主避難者も支援していこうということで、よく理解できました。以上、小出裕章ジャーナルでした。小出さん、どうもありがとうございました。

小出:ありがとうございました。

【文字起こし終了】


■川内原発1号機、フル稼働 2号機は11月にも営業運転
(朝日新聞デジタル - 08月31日 12:35)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3592159
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