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2015年08月29日21:37

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KIOSK

駅の売店と言えば、「Kiosk」ですが、公益財団法人鉄道弘済会が運営していた駅の売店を「Kiosk」と呼ぶようになったのは、昭和48年のことでした。
鉄道弘済会というのは、元々鉄道事故によって身体障害を負った国鉄職員への福祉的救済を目的として設立された団体でした。
その後、鉄道旅客の援護事業も行う中で、駅ナカでの売店事業も手がけるようになりました。
「Kiosk」は、英語の簡易構造物を意味する「KIOSK」に由来しますが、日本語では「清く」「安く」という意味で「キヨスク」と呼んでいます。

昭和62年の国鉄民営分割によって、JR各社にKioskも分割譲渡されました。
現在では、北海道を除いて、JRの完全子会社になっています。
店舗形態も駅ナカを中心としてコンビニ形の店舗展開が増えており、新たな名称が生まれています。
例えば、JR東海では「ベルマート」、JR西日本では「ハートイン」などです。
なお、JR東日本では、平成19年から「Kiosk」を「キオスク」と呼称変更しており、他のJR各社と同じ「Kiosk」と表記されますが、読み方が異なっています。

昨今では人口減少に伴う旅客数の減少から駅ホーム上の売店を整理撤退し、駅ナカのコンビニ形店舗に集約する傾向が強まっています。
JR各社では、それぞれ独自のブランドで駅ナカ展開をしてきましたが、さらなる業務の集約化を目指して、一般のコンビニ会社との提携を進めています。
JR北海道、西日本、四国では、セブンイレブンとの提携を進めています。
JR九州は、ファミリーマートとの提携を行っています。
特にJR西日本は、その規模が大きく、今後5年間で500店舗を「セブンイレブンKIOSK」または「セブンイレブンHert・in」に転換するとしています。

実は、コンビニ業界では特に都市部の店舗展開が事実上の飽和状態になっており、新たな展開戦略を迫られていました。
そこで、新たに目をつけたのが、鉄道や公共施設内の売店だったのです。
セブンイレブンは、JRとの提携を進めていますが、神戸市では、市営地下鉄や市民病院の売店にファミリーマートとの提携を進めています。

従来は、クローズドマーケットとして「聖域」のように扱われていたところへのコンビニの進出というのが加速することになるでしょう。

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