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2015年08月29日16:52

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フルーツバスケット(漫画) 感想

1998年から連載された名作少女漫画「フルーツバスケット」全23巻、読み終えたので手短に感想を。

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・あらすじ
本田透は海原高校に通う女子高生、事故で母親を亡くし一人でテント暮らしをしていた。そこで同級生だった草摩由希と出会い、彼が住む同じ一族の紫呉の家に居候することになる。
草摩家を一族のものは、代々物の怪憑きで、十二支と呼ばれ、憑かれた獣に変身してしまう体質だった。
十二支に入らない猫憑きの草魔夾と透を軸として十二支の多彩なキャラクターとの物語が展開する。

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登場人物達はみな、親との不和や愛しい人との別れなどの重い過去を抱えています。
この作品の魅力は、透を中心とした温かい人達との関わりが冷え切った心を溶かしていくところ。それを見てるとつーっと涙が零れる・・・そんな素敵な作品です。
そしてそのいつでも元気に見える透が背負ってるものが分かる過去がまた泣けるんだ・・・というか今日子さん(透の母)関連の話はいつも泣いてた気がする。

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十二支の面々は家庭環境こそ普通ではないですが、自分は必要ない存在じゃないのかとか、抱いている感情は誰しもが感じたことのあるものが多いんです。
繊細な心理描写もあって感情移入してしまうから、一つ一つの言葉がすんなり入ってくるんですよね。辛い叫びも、温かい励ましも。
登場人物達が苦しみや不安を抱えながらも前に進んでいく姿は美しく、力が湧いてくる。

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最初の方こそ十二支の当主である慊人に対して、「てめぇこのクソ野郎」と思ったものですが、そんな慊人も心の傷を抱えていたんですよね。
十二支の絆に固執していたのも寂しさや恐れの裏返し。
誰かに必要とされること、誰かに愛してもらえること。そんなささやかな幸せを望むキャラはたくさん出てきますが、読み終えてみると慊人はその最たるものだったかなと。
十二支の絆が切れても一歩踏み出すところはグッときた。

恋愛方面はてっきり透・由希・夾の三角関係になると思ったらそうはならなかったw

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1巻のときから夾を推してたので個人的には嬉しかったですが。ツンデレ夾くん可愛すぎであるw
終盤とかもう泣きまくりですよ・・・数珠引きちぎる所とかもうボロボロ。
由希と真知の組み合わせはちょっと唐突感あったけど、生徒会メンバーは成長した由希を描くために必要だったと思うので肯定派です。が、透に理不尽な暴言吐いた真鍋、てめーは許さんw

気になった点を敢えて挙げるならば、一部十二支のキャラの影が非常に薄かったことぐらいかな?
かなり完成度高い作品だと思います。


・総評
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もう自分の好みど真ん中!って感じでした。
とにかく心が温かくなれる作品ですね。
俺物語とかもそうだけど、こういうのに弱いんですよ自分・・・。俺物語と違ってこっちはキツい話も多いですが、その分破壊力は抜群!
1巻に少なくとも1回は涙腺やられてました。
台詞(心理描写)が最高なんですよねこの作品は。キャラの気持ちがスっと自分の胸に入ってきて、感情がめちゃくちゃ揺さぶられる。
めげそうになったとき、またこの作品を読み返してパワーを貰いたいなと思います。

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そしてタイムリーな話題として、続編にあたる「フルーツバスケット another」が今年9月4日から連載始まるらしいです。
透達が卒業した高校が舞台だとか。透達が出なかったらフルバじゃなくないか?という気もしますが、要チェックですね。
後ファンブックも出てるみたいなのでそれも買おうと思ってます。てかもうポチったw
読了後その存在を知って一寸の迷いなくポチるぐらいにはこの作品にハマりました!

初期の絵とかは癖あってとっつきにくいところもあるかもですが、これはオススメしたい!
また良い作品に出会えたことに感謝を。
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