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2015年08月29日16:16

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藤倉ダム と 仁別森林鉄道跡

 する事も無いので日記書きます(笑)

 8月10日に秋田へ行ってきましたわーい(嬉しい顔)

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 スーパーが取れたE6「こまち」で向かいます新幹線

 元祖萌え米、JAおばこのライスターミナルが見えてきました。

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 秋田駅に到着、バスで山中に向かいますバス
 降りたバス停は旧道で、右手に釣堀が有る以外は辺鄙な場所。

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 後ろ(秋田市方向)を振り返っても農家がちょっと見えるだけ。


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 崩れかけた看板に「藤倉水源地水道施設」とあります。

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 画面真ん中の小道の先の橋の方へ向かいます走る人


 橋から旭川を眺めます。

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 水田の向こうが水道の沈殿池、さらに向こうの見えない位置にダムが有る筈です。

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 実は水源地としてはもう廃止されているので跡地で何も無いのです。

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 何やらありますね。

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 不安な感じで山道を進みます。

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 左に旭川、右に農業用水が見えます。


 藤倉水源地ダムが見えてきました。

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 左手にも見える流れは、水量調節用のバイバス水路です。
 その上に柵が二つ見えますが、上段は県道(上流の旭川ダム建設時に拡幅されたと推定)、下段はサイクリングロードです。


 まずはダム本体をご覧ください。

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 画面右手は排砂水路で、現在は農業用水の取水に使われているようです。

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 優れた技術は優れた芸術になりうるって典型の一つがこの藤倉ダムかと思います。
 明治時代、まだインフラも建機も無い時代の人々が、英知の限りを尽くして建設した土木水利施設です。
 現代の土木建築ではこれを超える事は出来ません。
 時代が下れば技術は進むという考え方は間違いです。


 同じ時代のダムの双璧、奥豊後の白水ダムと比較してみます矢印左右

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 白水ダムが九州らしく剛、藤倉ダムが東北らしく静の思想で設計されてるのが分かると思います。
 全く正反対のコンセプトですが、立地条件と使用目的が違うので、どちらが正解とは言えません。どちらも正解です指でOK



 看板ウオッチですメモ

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 バイバス水路は水量調節の他にも、上流から流されて来る材木を流す機能も備えてました。
 ダム湖(てか池ですが)中ほどに見える放射状線と直線の組み合わせは、バイバス水路に材木を誘導する装置で、今は撤去されてありません。

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 当然、こんな看板もあせあせ

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 デテールウオッチ目
 副堰堤。

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 堰堤アップサーチ(調べる)

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 手前の水面に渦の凹みがありますが、農業用水の取水口が下に有るものと思われます。

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 鉄橋。

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 床は板ではなくメッシュですね。


 ダム横を上に上がってみますグッド(上向き矢印)

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 堰堤から落ちた水が全く乱れる事無く鏡のような副堰堤の水面に吸い込まれてる様子に注目ですぴかぴか(新しい)

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 ここから先は柵があって行けません。

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 突出部に見えるハンドルは、水道取水用だと思いますリサイクル

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 グーズネック型のクレーンが有りますが、おそらくボート用でしょうか。


 鉄橋手前のハンドルは、排砂バルブだと思います。

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 ダム湖は、施設機能が廃止されているので土砂が堆積し放題な状態です。

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 水面の向こうに見える白い柵は、サイクリングロードのものです自転車

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 鉄橋は、向こう側のバイバス水路を管理する為のもののようです。

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 先へ進めないので、一旦元のバス停の旧道へ戻ります。




 旧道を上がると現県道に。この先は旧道を拡幅したのだと思われます。

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 左手にサイクリングロードの白柵が見えます。


 下を見下ろすと、沈殿池跡が。

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 手前が旭川です。


 先ほど、ダムの下から見えてたサイクリングロード部分へと進みます。

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 県道の方は、いかにも現代のダム建設の為に林道を拡幅した取り付け道路って感じですね。


 今度は上から見下ろします。

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 バイバス水路は、材木を流すだけあって堅牢かつ迫力充分。

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 ダム同様、コンクリート+タイル状の石造りだと分かります。

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 鉄橋を渡ってきて、水門の調節をしたようです。
 材木を流す時は一気に開いてって手筈でしょうけど、どうやったかは分かりません。


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 この辺りは人が居なくて、魚と鳥と虫の天国でしたるんるん


 サイクリングロードもボロボロで、自転車傷むだろうと思いきや、今日唯一見かけた人間が!

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 このサイクリングロード、元々は森林鉄道が走っており、廃線後は林道として使われてたようです。

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 で、新ダム建設時の道路新設(旧道拡幅)で自転車道に転用されたのかと。

 他にも謎のトンネルなど、面白い遺構の写真を挙げる積りが、mixiアップロード時に消えてしまったようです。

 暢気な眺めが続きます。

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 旧保線用施設と思われる小屋も家

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 9kgレール?

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 刻印は見つけられませんでした。

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 仁別村落に到着。

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 何かあります!

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 森林鉄道とは関係無いですねむふっ

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 プレートに由利高原鉄道とありますが、なぜここに有るかは謎です。

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 ここから旭川ダムを目指しますほっとした顔あせあせ(飛び散る汗)


 村落の建物は助成金が出てるのか真新しく建て直されたものばかりですが、ちょっとおいしい部分も。

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 あっ、あれはっexclamation & question

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 庭池に森林鉄道のレールが。


 山に入って「またこんな所に来ちゃったよ」写真がいつくも有ったのですが、やはりアップロードされないようです。
 また、周辺には橋脚などの森林鉄道遺構も多々有る筈ですが、真夏の森林ですから垣間見る事も出来ませんでした泣き顔


 そして地図によると旭川ダムを一望出来る筈のダム公園へと。

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 なんじゃぁ、こりゃぁげっそり
 公園を整備する事そのものが目的の何の役にも立ってない(正確には土建に金が落ちる役に立った)場所でした。

 気を取り直して旭川ダムへと向かいます。
 画面左上にチラッと写ってる建物は管理事務所です。

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 ダム上は徒歩でのみ通行可。

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 橋にしか見えないがく〜(落胆した顔)


 クレストゲートから下流を。

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 そして残念感満点のダム湖。

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 山の景色だけが救いですクリスマス

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 残念さだけを残してダムを離れます。


 ダムに来た林道とは反対の取り付け道路側から仁別地区に下りてきました。
 このT字路の突き当たりで何が起こったか想像するとゾッとしますね波

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 画面奥の一段低い台地に森林鉄道が走っていました。
 道を左手方向に向かうと、材木用インクライン跡なども有るのですが、そこまで到達出来る公共交通機関が存在しません。

 旭川を渡って元のコースを逆戻りします。

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 バイバス水路まで戻りました。

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 そしてダム本体。

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 来た時とは光の加減が変わっていて見惚れてしまいます目がハート


 帰りのバス来たよ〜。

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 県道に沿って、秋田市内の貯木場跡まで、森林鉄道の跡(と思われるもの)もずっと続いています。

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http://www.city.akita.akita.jp/city/ws/jigyou/fujikura/
http://www.rinya.maff.go.jp/tohoku/introduction/gaiyou_kyoku/nibetu/7_tetsudou/index.html


 さて夕飯は、鉄道友の会秋田支部長と共に、もはや私は常連と化した秋田長屋酒場へととっくり(おちょこ付き)

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 をを、徳島人なら見過ごせない物体があるぞexclamation ×2

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 すだち酒を二人で絶滅させる勢い。
 写真左は巨大にんにく、右はサザエ刺し。
http://marutomisuisan.jpn.com/nagaya-akita/
 支部長は若い頃、この店の向かいの店でバイトしていたそうです。


 お土産に米やら漬物やら大量購入。

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 だが、これから始まる失業者暮らしを思うと、自分の胃袋に入る公算大。


 帰りの日は東北新幹線遅れの影響で、「こまち」も定刻の20分遅れで秋田をスタート。

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 さらば秋田。

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http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1920107440&owner_id=1602714

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 だが定刻に東京に到着してしまうのが新幹線の凄いところ。


 仙台駅にて電球

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 夏休み繁盛記にあって、余剰のE6は臨時ダイヤの「はやぶさ」として運行された模様です。


 翌朝は早速「J−Tank」の手伝いでコミケへ本

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 ダム系同人誌の場所に行ってみたんですが、サークルも、自称詳しい客も誰も「藤倉水源地ダム」を知りません。
 彼らの情報源は国土交通省のダムリストなので、廃施設は知らないそうです。
 同様に、白水ダムも正確には堰堤なので知りませんでした。
 話をしてると、土木や水利についても知識ゼロ。
 ようするに、トレーディングカードを集めるようにダムウオッチしてるだけなんですね。
 沢山見た人が偉いってシステムで、掘り下げての検証行為は行われないようです。
 実はコミケに再度行き始めて、他のジャンルでも同様の事を感じるのです(スポーツプロトタイプカーを掘り下げてる2つのサークルは例外)。

 これを考えると、J−Tank関係者や、お隣だった海防研繋がりの面々って凄い人達なのではないでしょうか。
 いやいや、きっと錯覚ですよねウインク

 おしまい。

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コメント

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