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2015年08月28日09:56

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キツネノカミソリ(狐の剃刀) Lycoris sanguinea

先日、旧岩崎邸公園を訪れた際、入り口導入路の土手に咲いていた朱色の花。確かに何もない地面から花の茎だけがニョキッと生えたようで、見た目奇妙で驚きます。狐の剃刀という名の花があること、初めて知りました。

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キツネノカミソリ(狐の剃刀) Lycoris sanguinea
ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年生草本球根植物。日本の東北より南の地域に自生する。雑木林の中やその縁辺、日の強すぎない北側の傾斜地、里山や神社の境内などでよく見かける夏咲きの野草。関西の平地ではお盆頃によく見られる。お彼岸頃に真っ赤な花を咲かせるヒガンバナと同じ属の仲間で性質も似ている。早春から初夏にかけて地際から帯状の葉をたくさん茂らせ、夏になると葉が黄変して枯れる。8月の中頃に花茎を30cm〜50cm伸ばして、その先端に赤オレンジ色の花を数輪咲かせる。葉っぱのない状態で地中(球根)からにょっきりと花茎を伸ばすので、地面からいきなり花が咲いたように錯覚するほど。葉っぱだけの時期は案外気づかない。タネがよくできて、球根も増えるので群集していることが多い。球根は径3cm〜4cmで、一概には言えないが、 先端の首部分が長く伸びたイチジク浣腸のような形をしたものが多い。上ノ入遺跡(神奈川県平塚市)からは、キツネノカミソリと思われる炭化した球根が出土しており、縄文時代には食用にされていたのではないかとも言われている。キツネノカミソリ名前は細長い葉っぱをカミソリに見立てて付けられたと言われている。学名のLycoris sanguineaは、属名がギリシャ神話の海の女神Lycorisで、花の美しさを讃えてつけられ、種小名がラテン語のsanguis(血、濃い赤)に由来している。花言葉は「妖艶」。
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