アバウトタイム

今回見た映画は、２０１３年の、イギリス、アメリカ合作映画『アバウトタイム〜愛おしい時間について〜』。

基本的には恋愛映画で、幾多の障害を乗り越えて、主人公含め、そのファミリー全員がハッピーになっていくという映画なのだけど、変わった設定が一つ。
主人公のティムの家系では、男子は２１歳になると、過去の任意の時間に戻って、人生をやり直すことが出来る能力を発揮できるのだ。
真面目な性格の彼は、その能力を使って、素敵な人と結婚し、家族もハッピーにするのだった。

という訳で、えぇ話ですよ。
幸せな気分になれます。
しかしてこの能力、誰もがそういう事が出来たらなぁ…と妄想したことがあるだろう羨ましい能力。
何か、失敗した〜ってことを、もう一度やり直したい！が出来ちゃうんですね。
そんな能力があれば賭け事には絶対負けないし（負けたら何度でもやり直せばいい）
とか思い出したらなんか危ない気がしてきた。
ただ、ティムは真面目だから、その能力を自分の立身出世とか、賭け事などの金儲けには使わないし、最後には、人生の時間は、やり直さなくても充分魅力的な時間である、という悟りを開く、哲学的、かつ宗教的な教えもあるのだけれど、でも実際にはどうなんだろう。

これって、究極の自己中だよね。
なんせ、自分が気に入らないって思ったら、その彼を取り巻く世界の時間を戻せちゃうんだから。
もう神の領域。涼宮ハルヒだよ。