卑怯者の島。

卑怯者の島: 戦後70年特別企画
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=14121777&id=3594792

なんか戦争マンガばっかりレビュー送ってる気がするな。

小林よしのりって漫画家は、物凄いエネルギーを作品にぶつけてくることが多いです。でもそれが作品に漂う押し付けがましい一面に出てきて遠慮する人も結構いるはず。
しかしこの本は、そういう一面はなるべく抑えてます。特に思想面は。
そうしないと流石に見向きもされないだろうと、彼自身考えたんだと思います。

著者自身は「代表作」と喧伝してますが、他に戦争を扱う、しかも思想面に左右されない優れた作品が色々出て来た今となっては、最高作とまでは・・・
しかし、彼のエネルギーはやっぱり抑えきれないんだなー。特にラストは。
こういう作風でずっとやってきたのを、今更変えられんわな。それが彼の特徴なんだから。そして長所でもあります。
東大快進撃の最終回を思い出してしまいました。

お値段高いですけど、一読の価値はあります。
一度ページをめくり始めたら、一気に読めるでしょう。

なんと小林さんと安彦良和さんの対談があったそうで、どんな内容だったんだろう？
安彦さんはバリバリの左の人、でもかえってその方が対談として成り立ちやすいのかもしれません。