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2015年08月25日05:33

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シートの張替え準備万端

バイクの修理を行っている。時間の都合上、少しづつしか進行していないが、大体8割くらいが完了した。先週は片減りしていた前輪を交換し、マスキングしていた箇所を外し、残るはシートの張替えとなった。毎日少しづつ張替えに際しての問題点をどう対処するかを考えていた。

最大の問題はシートのカバーである。無論プロに出せば張り替えてくれるのは当然だが、それでは意味がない。バイクは自分でいじるから楽しいのである。全塗装を行い、傷の深い部分をパテ埋めした。クランクケースを開けてVベルトの確認とケース内の清掃を行い、タイミングローラーの確認。
そして前輪タイヤ交換。これで自分でどうにかできる部分は破れたシートの張替えのみとなった。

しかし大きな問題がある。1つはシートの素材が市販されていないこと。無論メーカーから取り寄せて売ってくれる店があればいいのだが、通常バイク屋は部品の単品売りはしてくれない。
そこでシート素材としてテーブルクロスをカッティングして張る事を検討してみた。
しかしこれには致命的な欠点がある事に気が付いた。テーブルクロス用の素地には布が裏打ちされていない。これでは縫い合わせる事が不可能。かと言って溶着では強度的に不安だ。
一旦溶かしたビニルは固まる傾向があり、そうなると割れ易くなる。毎日体重が掛かるシートには多分耐えられない。当然接着剤程度では話にならない。必ず縫い合わせる必要があるのだ。

ネットで検索したり、帰りに店に立ち寄って探したりしたが、これと言う物が見つからない。
万策尽きたか・・・と思った矢先、偶然立ち寄った小さなバイクショップ、新車のバイクを見ていると店内にポスターで「バイクシート張替え5000円〜」の文字が。
「へー、安いな。」通常大抵の店で1万円前後取るのが普通である。修理は手間賃の方がずっと高いのだ。素材探しも絶望的な状況で、何か話しが聞けないか、と店内へ。

中に居た店主にシートの張替えの事を話してみた。すると「バイクはなに?」と言うので「AF61TODAYです。」と答えると、「ああ、TODAYか、在庫あるよ。」とにっこり笑い、棚から取り出す。

「まさか」と思っていると「はい、これ」と手渡してくれる。
黒く幾重に折り重ねられているが、適合車種に「AF61」と書いてある。模様などから判断すると、純正品ではないようだが、汎用製品ではない。こんな商品があったとは・・・・

注:汎用製品とは様々な車種に対応するように作られた製品で、その分ぴったりとフィットせず、大きめに作られている。通販などで買えるがダブついた仕上がりになる。

即座に「下さい」。値段もたったの2000円と消費税。最初からこの店を知っていれば・・・店主に話を聞くとTODAYは主婦層がかなり使っているので部品は大抵揃ってる、との事。クラッチまで在庫してるそうだ。これはいい店を見つけた。

最大の難関をクリアしたが、まだ問題はある。敗れた箇所が拡大するに従って、内部のウレタンフォームが収縮して欠損している。ここを肉付けしてその上からシートを張らねばならない。

素材は問題なく手に入る。なぜならうちの会社は本業は成型加工品の会社だから。家具用ウレタンやシート用硬質ウレタンなど端材なら捨てるほどある。ただ問題は成型加工が非常に厄介な素材だと言う事。無論作業者に仕様を指示して機械の設定などやらせて、1つだけ成型する事は不可能ではない。しかしそれはさすがに職権乱用だ(笑)。それこそコストが1万や2万じゃすまない(コンピューター制御の大型機械なので自分は操作できない)。かといってウレタンをカッターとかで裁断してシートの形状に合わせる、と言うのは至難の業。多分不可能だろう。しばしシートを見つめて考えた。シートを張ると下地の形状が表に出るのできっちりと整える必要があるのだ。

出した結論は1、退縮したウレタン部を切除して、座る部分と形状を作る部分を分離する。2、発砲スチロールでシート後部を形成する。ここは基本的に座らない。

つまり半分くらいの厚さになってしまったウレタンをばっさりと全部除去して、そこに発砲スチロールでシートの形状保持のために形を作り補填する。発砲は潰してしまうと戻らないので、座ってはいけない。これで何とかなるだろうと思う。もし発砲スチロールで潰してしまったら、今度は簡単には潰れないカラーボード素材を使って作ってみればいい。

そして本日帰りに文具店などへ立ち寄って材料を買い集めてきた。まずシートを固定するためのタッカー。タッカーとは簡単に言えばホチキスの爪を折らない奴だと思えばいい。ポスター貼りなどに良く使われる。少し大きいホチキスの針を打ち込んで留める道具だ。
発砲スチロール板。薄いのしか無かったので発砲専用接着剤を買って来た。張り合わせて2枚を1枚の板に接着する。加工用のサンドペーパー。耐水ペーパーしかなかったので購入。木材用の奴の方が削り易い。400番と仕上げ用800番を用意。カッター1本。刺さっているシート固定してるタッカーの針を抜く為なるべく先端が薄いマイナスドライバーとペンチ。最初ホチキスの針抜きで試したが、寂びているのと打ち込む強さが違うので使い物にならなかった。ドライバーでこじると針が折れて抜けないので、それをペンチで引き抜かなければならない。

後は実行するのみだが、さすがに平日では暗くて作業がし難い。次の土曜日にでもやるか。
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