８月２３日の誕生花・菩提樹（ボダイジュ）

８月２３日の誕生花と花言葉は、白粉花［夕化粧］（臆病）、月下美人［ゲッカビジン］ （はかない美・はかない恋・繊細・快楽）、ワレモコウ（感謝・変化）等々があります。今回は、菩提樹［ボダイジュ］を取り上げます。花言葉は、「夫婦愛 ・結ばれる」です。

菩提樹［ボダイジュ］は、シナノキ科シナノキ属の植物です。中国原産の落葉高木です。釈迦は菩提樹の下で悟りを開いたとして知られるが、釈迦の菩提樹は本種ではなくクワ科のインドボタイジュ（印度菩提樹、Ficus religiosa）のことである。中国では熱帯産のインドボタイジュの生育には適さないため、葉の形が似ているシナノキ科の本種を菩提樹として代用したといわれています。日本へは、臨済宗の開祖栄西が中国から持ち帰ったと伝えられ、各地の仏教寺院によく植えられている。文献にも『東大寺造立供養記』には、菩提樹を東方の土地の庭前に移し換えたと記されており、また栄西上人（えいさいしょうにん）が中国の天台山万年寺で菩提樹の種子を播いたのを持ち帰り、香椎宮（かしいぐう）に建久（けんきゅう）元年（1190）に植えたとの記録が『大和本草（やまとほんぞう）』にもあります。
またフランツ・シューベルトの歌曲集『冬の旅』第5曲「菩提樹」に歌われる菩提樹は本種ではなく近縁のセイヨウボダイジュの方です。