先月のこと、本屋さんに寄ったときに、マンガ雑誌を立ち読みしていました。
あるマンガ雑誌…どちらかといえば主婦層向けかな…といった感じの本なんですが。
昔から読んでいる作家さんの作品が載っていたので、ちょいと読んでみました。
(昔から読んでいる・・・と言っても、主に立ち読みが多くて、私は単行本も1冊しか持っていないけれど、名前はよく存じ上げている作家さんです)
前編後編の2部構成?で、2ヶ月にわたって掲載されているもので、内容をザックリ言うと、長崎出身・大阪の病院勤務の看護師さんと事故で下半身不随で入院している患者さんのお話。
彼氏はいるけど、患者さんのことも気になるし…というところで前編は終わったわけですが。
その前編の中で、長崎の家族(姉妹)に、その患者さんの話をした・・・というシーンがあったような感じがするんですが、そのときの姉妹の発言にびっくり。
「お姉ちゃん、その人と付き合ってっと?」
???『付き合ってっと?』???
おそらく「付き合ってるの?」というのを尋ねているんだろうというのは、話の流れでなんとなくわかるんだけどね…。
長崎弁はもちろんだけど、その他の九州地区の方言でも、たぶん「付き合ってっと?」なんて聞かない(言わない)と思うよ…。
その部分を、あえて方言にするならば
「付き合いよっと?」
「付き合っとると?」
「付きおうとると?」
辺りが適当かな…という感じがします。
(博多のほうの言葉だと「付き合いよーと?」って感じになるのかな…?)
さっき、この作家さんの出身地を見てみたら茨城県出身(現在は神奈川在住)とのことだし、原稿が出来上がって、チェックを入れる編集者さんも、九州のほうの方じゃなかったんだろうな…。
担当の編集者さんでなくても、出版社内に誰か一人くらい、長崎弁をネイティブに話せる人、又は長崎に近い地域の出身者(福岡とか熊本とか佐賀とか…)がいてもおかしくないはずなのに…。
「方言の使い方で、妙なところがあったら、指摘してね」とお願いできなかったのかな…と、モニョモニョした感覚を覚えてしまいました。
この漫画家さんのHPを見たら、先月6日のブログで、このマンガ雑誌が出たことの告知をしていて、「過去に書いたものの再録」ということが書かれていました。
…ということは、過去に他の本に載ったときにも、編集さんたちのチェックを通り抜け、読者からも指摘を受けず、再録されてしまったのか…?
自分が生まれ育ったところ以外の方言を文字にするのって、難しいね。
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