機動武闘伝Gガンダム　感想

機動武闘伝Gガンダム全49話、見終わったので軽く感想を。



・あらすじ
未来世紀60年、各国のコロニーから五つの光が地球に向けて放たれた。その一つがネオイタリア本土に落下した所からこの物語は始まる。 各国コロニー間の覇権をかけたガンダムファイト第13回大会が始まった。ネオジャパン代表のガンダムファイターであるドモン・カッシュもその1人として、地球をリングにして他の選手たちと闘う。
しかし彼の真の目的は、とある事件で祖国であるネオジャパンを裏切った上にアルティメットガンダム（デビルガンダム）を奪い失跡した兄のキョウジ・カッシュを捜すことであった。



Gガンダムについてはスパロボとかで大体のストーリーは知っていて、前評判とかも聞いてると「ガンダムであってガンダムに非ず」みたいなイメージを持っていたんですが概ね間違ってはないかなとｗ
登場人物達のほとんどが武闘家で、「細かいことはいいからとにかくガンダムファイトだ！拳で語り合おうぜ！」みたいな感じなんですよねｗ
生身でロボット倒したり、チボデーの必殺パンチに対して「ならば分身して全て受け止めればいい！」と分身殺法ゴッドシャドーを繰り出す辺りは冷静に見ると意味不明ｗｗ



超級覇王電影弾なんかはその最たるものですねｗこの辺は完全にギャグｗ
師匠との最後の戦いも話し合うよりも先にファイトっていうｗその拳から悲しみが伝わってくるっていうのがめちゃくちゃこの作品らしいんだけれども。

ガンダムらしくないっていうのはその通りだと思いますが、「人間も地球の一部なんだ」っていう考えはガンダムシリーズに通ずる考えというか、逆シャアのシャアの考えに対するアンサーのようなものと言ってもいいんじゃないでしょうか。
代理戦争という形でのガンダムファイトによる地球の荒廃など、根底にあるものは割とガンダムをやってるように思います。

主役機が途中で代わるのはガンダムの定番ですが、Gガンの交代シーンのカッコ良さと言ったら！



いやぁ燃えるよね。
ただゴッドもカッコいいけど、一番好きなのはやっぱマスターかな！



何をしててもカッコいい。
師匠出る度にテンション上がるんですよね！
好きだったからこそ師匠が方向性を間違えてしまったのは残念で仕方なかった・・・。

あとこれ見るまでヒロインであるレインについてオバサン臭いイメージしか持ってなかったことをこの場を借りて謝罪させて頂きますｗ
いやホントこんなに良い女なかなかいないよ？多才さは勿論、ドモンへの尽くしっぷりが半端ない。時折見せる嫉妬も可愛いよね。
正直前半は見ててドモンの冷たさ（状況的にレインに気を配る余裕が無かったとはいえ）にイラっとしたぐらい、レインの一途さが光ってた。
まぁそこは最終回で失って分かるレインの大切さというところにきっちりと繋がっていくからいいんですけどね。
不器用な男が素直な想いを叫ぶシーンはグッとくるってものですよ。

言うまでもないですが、声優陣の熱演もお見事でした。
特にドモン、師匠、シュバルツの三人が素晴らしかったですね。
ドモン役の関さんはこの役でかなり喉をやられたらしいですが、そうなるのも無理もないと思わせる程の熱演でした！

好きなシーンは
・サイサイシーとの死闘（流星胡蝶剣回）
・チボデーがトラウマを克服する回（チボデーとクルーの関係が好き）
・今の私はネオドイツの女
・シュバルツとの別れ
・vs師匠
・レインへの告白

この辺りでしょうか。細かく挙げれば他にもたくさんありますが。
中盤でガンダムファイトがいくつか消化試合みたいになってるときはありましたが、終盤に向けての盛り上がりはかなりのもの！素晴らしい濃度でした。



・総評
熱い作品であることは確かですが、それ以上に主人公ドモンの成長物語でもある気がしました。
スパロボとかで持ってたイメージは熱さと勢いだけで全部解決していくような超人タイプって感じだったんですが、全然そんなことなかった。
というかむしろ20歳ということを考えると精神的には幼いぐらいｗ一年間、様々な出来事を経験したドモンに対するドモン父の「大きくなったな・・・ドモン」でウルっときた。

ガンダムというブランドが持っていたイメージを良い意味でぶち壊してくれたこの作品は偉大だと思います。



こんな感じで訳分からんガンダムもいっぱい出てきますしねｗ

正直もっと大味な作品だと思っていたんですが、結構話が作り込まれていて驚かされました。
今までガンダム見て泣くことってあんまり多くなかったんですが（ポケ戦ぐらいか？）、Ｇガンは何回か涙腺をやられましたし（；_；）それぐらい心に響くものがある。
「シリアスなガンダムじゃなきゃ嫌だ！」という人でなければオススメしたい作品です。