「米軍の要請、ニーズには憲法を踏みにじってでも、国民の生活を破壊してでも真摯に全力で取り組むって、これ、独立国家と呼べますか?」——。
お盆休み明けで再開した参議院審議。山本太郎議員は2015年8月19日、午前の質疑で、安倍政権が米国の「指示書」通りに政策を進めていることを批判。2012年夏に発表された「第3次アーミテージレポート」を突きつけ、政治家もメディアも触れようとしないこの国の「属国タブー」を追及した。
【IWJブログ】CSIS「第3次アーミテージレポート」全文翻訳掲載
「第3次アーミテージレポート」では日本に対し、原発再稼働、TPP推進、秘密保護法、武器輸出三原則の撤廃、そして集団的自衛権の行使容認が「提言」されている。山本議員は、安保法制も、そのベースとなっている日米新ガイドラインの合意も、この報告書(第3次アーミテージレポート)の実現のために進められているのではないか、と質問した。
岸田外務大臣は、この報告書は「あくまで民間の報告書」であり、安保法制も新ガイドラインも「報告書を念頭に作成したものではなく、あくまでも我が国の国民の命や暮らしを守るためにどうあるべきなのかという自主的な取り組みだ」と否定した。
さらに中谷大臣も、「安保法制はあくまでも我が国の主体的な取り組み」であり、「報告書を念頭に作成したものではない」と否定。「結果として重なっている部分もある」などと答弁した。
これに対し山本議員は、この「民間のシンクタンク」(CSIS)が頻繁に日本にと訪れ総理と会い、総理もCSISで演説する(※)など極めて「懇意」な関係にあることを紹介。「結果重なってしまっている部分があると言うのですが、ほとんど重なっている。そっくりそのまま、『完全コピー』ですよ」と指摘した。
(※)【IWJブログ:「アーミテージさん、ありがとうございます」属国日本の姿を堂々とさらけ出した安倍総理 米講演で】
「米軍の要請、ニーズには憲法を踏みにじってでも、国民の生活を破壊してでも真摯に全力で取り組むって、これ、どういうことなんですか? これ独立国家って呼べますか?」「いつまで、没落間近の大国のコバンザメを続ける気ですか」などと、舌鋒鋭く追及した。
以下、山本議員の質疑の全文文字起こしを掲載する。(原佑介・佐々木隼也)
2015/08/01 「いつ植民地をやめるのか、今でしょ!」対米追従姿勢に警鐘! 東京、大阪、米軍基地、そして原発…日本全土にミサイルが雨あられと降り注ぐ!? 岩上安身による山本太郎議員インタビュー!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/258755
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