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2015年08月17日21:46

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創意工夫

■「マージャン漬けは介護に不適正」神戸市が事業者規制へ
(朝日新聞デジタル - 08月17日 08:43)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3569454

デイサービスへの締め付けが厳しくなる中で、その生き残りをかけて新たな様々な形態のデイサービスが展開されています。
先日案内が来たのは「カフェ型デイサービス」でした。
元々カフェとして営業していた空き店舗を活用して、デイサービスとし、街角のカフェに集まって井戸端会議をしているような雰囲気の中でサービスを展開しようというものです。
従来型のデイが保育園や幼稚園の様式を踏襲しようとしたことから、「大人の対応」を望む人たちから敬遠される傾向もありました。
そこで、喫茶店に集まって一日を過ごすのなら昨今のプライバシー意識の高い高齢者にも抵抗感が少ないだろうと考えているところがあります。

また、「来て、滞在する」という部分が出来なければサービスが始まらないので、「来てもらう」ために興味を引く手段として「アミューズメント」を活用するサービスが増えてきています。
疑似的な賭け事や施設内の仕事の対価として、疑似通貨を発行することでその射幸心から継続利用につなげようとするもので、実際に多くの人たちが参加して「成功したビジネスモデル」としても紹介されています。

こうしたデイの傾向に対して、行政側は「遊び」を機能訓練と位置づけることに難色を示しています。
昔から常套句として使われている「公的費用で運営される介護保険で高齢者を遊ばせるのは不適切な運用」が再び浮上してきているのです。
つまり、こうしたデイサービスが募集を行う場合、表向きの案内が「遊技場」や「カジノ」のようなイメージとして捉えられ、公的資金の使途として不適切という指摘を受ける恐れがある、ということです(自分たちは公的カジノを作ろうとしているのですけどね)。
こうした懸念から、神戸市ではアミューズメント型デイを禁止する条例を作ろうとしています。
現在はこの条例改正についてのパブリックコメントを求めている段階で、早ければ来年度、遅くとも予防介護が総合事業に移行する平成29年(神戸市の場合)にはこの形態のデイを禁止に持って行くようです。

このように行政が活動内容について専門性を有しない素人的な考え方で介入することは事業者を萎縮させ、サービス内容の低下につながるものだと思います。
何の楽しみもない、無機質な訓練施設に誰が通いたいと思うでしょうか?
一時的な「治療」と継続的な「介護」を厚労省も自治体担当も完全に混同しているようです。
介護保険は「本人本位」と言われながら、積極的に選びたくなるような手法を取り入れようとするとそれを行政が「妨害する」というイタチごっこです。
例えば、措置時代にはどこも積極的に行っていた外出行事が、本人たちの保険料が半分も入ったのに「公的資金では不適切なサービス」として大きく制限されています。
さらに、自治体によって規制基準がまちまちであるため、萎縮してしまい外出行事自体を一切行わないというところもあると聞きます。

介護保険って結局は何なのでしょう?
介護保険を創設した時のメンバーは少なくとも老後の「生きがい」も支えるための仕組みをこの国の中に作ろうと考えていたと思います(思いたい)。
しかし、その後を受け継いだ、単に異動でその任に就いただけという無知無能の役人たちが自身の支配欲を充足させ、面倒な仕事は切り捨てるという無策を繰り返してきた結果、見るも無惨な姿に変貌した、というのが現状でしょう。

なお、常套句「公的資金の使途として不適切」という表現ですが、未だに誰が「不適切」であると批判したのかは不明ですし、そもそもそうした意見が存在したのかすら怪しい状況です。
これこそ「自作自演」である可能性が極めて高い「常套句」だと言えます。

まあ確かに「賭博」というのは成り行きに任せおくと必ずエスカレートすることは確かです。
賭博性の高いゲームを機能訓練として取り入れるためには相当高度なコントロール技術を要するということも我々デイ側も認識しておく必要はあります。
逆に私たちがよく使う「利用者が望むから」に任せていると「ギャンブル依存症」や「施設内貧富」「階級制度」など私たちの社会そのものが持っていた「負」の部分が施設内に発生する危険もあるのです。
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