最終巻でアリスは、垂直尾翼破損にハイドロオールロスという墜落必至の旅客機をたった一人で操縦する羽目になる…
そうこのキーワードでわかるように
多分これは作者が日航機事故を想定して描いているんだと思います
日航機と同じ想定で、もしも、もしも夢物語でも生還させる事が出来るとしたらどんなシチュエーションなら?
と、世界でおそらく唯一の旅客機パニック漫画の最終話にこの話をぶつけてきた
その作者のこんなの夢だよ、漫画だよ、でも助かって欲しかった、助けたかった、助かる術を考えたかった
そんな想いが伝わってきます
日本を追放された天才パイロットの父の復讐心から
旅客機のパイロットとなるべく子供の頃から鍛えられたアリスは
どんなアクシデントが起きようと必ず破天荒なやり方で打開策を切り開いてきました
B737という小さくて軽い?旅客機で戦闘機と立ち回り戦闘機を落とす事までやってのけましたが
この最後の事故はどう考えても生還出来るはずが無い…アリスに「もうダメかも…」と初めて言わせたけれど…
無線が使えなくなり、助けを呼べない中でアリスが選択したのは
ふらつく機体を水平に保ち
前人未到の夜間の太平洋上への胴体着陸
(水上なら安全なんて事はありません、普通は高波で飛行機はへし折れ大破します)
万が一にも壊れずに着水出来ても、その場に救助がいなければそのまま海に沈みます
その着水場所を管制塔に伝えるすべはないけれど
これは
作者の夢物語のリベンジなの
だから
生還出来ますよ
なんの慰めにもならないかもしれないけど
日航機も助かって欲しかったなあ
改めて思います
ちなみにこの漫画は一部航空業界の人達も楽しみに読んでたのを知ってます
日航機墜落 11歳のままの息子
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3562904
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