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2015年08月11日08:36

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へろへろ日記226「大判振る舞い」

新国立、白紙で約62億円無駄
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3560167

「できるものなら、印刷していない白紙の一万円札で支払おうと思ったんですが、、、」
「ダメでしたか?」
「ええ、『見せ金詐欺』のデザインのパクリはダメだって官房が言うんですよ、、」

もうすこしスムーズにオリンピックの準備も進むかと思ったがもっと大切なことをおろそかにしてきた政治のツケがまわってきたということか

昨日夕立があったせいかすこし暑さも和らいだ朝


『東京オリンピック2020』

 飛行機の窓から下を覗くと富士山から白煙があがっている。あれは去年の夏の出来事だった。ほとんど予兆らしい予兆もなくいきなり富士山が噴火したのだ。幸い爆発の規模は小さく、登山客に数人のケガ人が出た程度で大きな被害には至らなかった。以来入山禁止が続いているが「この先3年くらいは次の爆発はないだろう」という気象庁の火山予報が今のところは当たっている。
 ここ数年間、日本では東北大震災の復興と福島原発事故の後処理とオリンピック準備が急ピッチで同時進行されてきた。しかし予定通りに進んだのはオリンピック施設の建設だけで、あとの二つの取り組みは未だにはっきりした道筋すら見えていない。膨大な支出のせいでどんどん国債が刷られ、青天井で借金だけが増えていく。消費税も今や20%とほぼ北欧並みだが社会保障費だけは容赦なく削られているのが現状だ。あれほど勇ましく喧伝された「経済再生」や「強い日本の実現」もすべては掛け声倒れに終わり、一部の大企業だけがかろうじて売上げと雇用を確保しているものの、一般庶民の給料はほとんど上がらず物価だけがどんどん上がっている。理由なき暴力事件が多発し、治安の悪化と厭世的なムードだけが広がって生活が苦しくなる一方の今の日本。そんな社会状況がこれ以上悪化して庶民の怒りが富士山より先に爆発するのだけは何が何でも回避したい。そう願う政府の期待を一身に背負うのが今回の東京オリンピックだ。このオリンピックが成功すれば国民のフラストレーションを少しでも先送りにすることができる。
 そのための奇策として生み出されたのが『開会式入場券の低所得者向け割り当て制度』である。5万円の入場券を買うことができない低所得者層の中から抽選で300組600人が無料で開会式に招待される。その抽選に運よく当たったのだ。そんな幸運がなければ月給20万程度で暮らす自分たちがオリンピックの開会式に立ち会えることなど絶対に不可能だ。
 東京までの往復切符は一昨年から「ジャパネットたかた」が飛ばし始めた格安運賃の航空会社「ジャパネットエアー」の早割で何とか手に入れた。開会式の総合演出はずっと昔に「あまちゃん」という朝ドラで名を挙げた「クドカン(2年前に宮藤官九郎から改名)」が担当するらしいが、北京大会でのチャン・イーモウのようなスペクタクルは期待できないだろうというのがおおかたの見方である。自分もとりあえずは新しく完成した国立競技場の雰囲気が味わえればそれだけで十分だ。
 ひょっとしたらこの大会に間に合うかもしれないと思って、小学校からスポーツジムに通わせた息子は少しだけ元気な子に育っただけで今は千葉大でランドスケープデザインの勉強をしている。昨夜スマホで連絡を取ったら、テニス会場の警備員のアルバイトに採用されたらしい。東京での2回目のオリンピックをテレビで観ることを楽しみにしていた爺ちゃんはたぶんあの世で残念がっていることだろう。二人には悪いが夫婦で束の間の世忘れをしてみたい。着陸態勢に入るというアナウンスがあって、機体が斜めに傾いたと思ったら窓から新国立競技場の大屋根がキラっと光るのが見えた。





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