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2015年08月09日12:40

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【文字起こし】2015.8.8ラジオ・フォーラム第135回「小出裕章ジャーナル」【原発ゼロでも電気は足りる】

九電と関電の出してくる夏の電力需給見通しは、いつも示し合わせたように供給予備率が3%しかなくて、「原発がないと電力不足ガー」アピールに必死なんですけど、実際は余裕のよっちゃん(←古)なわけで、もういい加減に猿芝居はやめなさいってウッシッシ
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で、本当に予備率が3%しかなかったとしても、何度も言っていることですが、福島原発事故から4年以上も経っているのに、何ら供給力対策をしてこなかった無能企業ということになりますし、原発を動かしたいがために対策をサボっているなら、安定供給義務違反を意図的に犯している反社会的企業ということですから、どっちにしても原発を動かす資格など到底ありませんねるんるん



ラジオ・フォーラム第135回
http://www.rafjp.org/program/135/

小出裕章(京大助教)非公式まとめ
http://hiroakikoide.wordpress.com/

京都大学原子炉実験所 原子力安全研究グループ(小出氏が所属)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/index.html

小出裕章氏講演会情報
http://healing-goods.info/koide/

8月29日、小出さんの講演会が札幌で行われます!
そしてこの日は小出さんの誕生日バースデー
http://www7b.biglobe.ne.jp/~keijiban/150829koede.html
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【内容文字起こし】

パーソナリティ:湯浅誠(社会活動家)

湯浅:さて、えー、今日の小出裕章ジャーナルですが、川内原発。まあ再稼動目前ということでですね、この番組でも何度も、取り上げてきたテーマではあるんですが、まあこの時期が時期ということもありまして、改めて、川内原発の再稼動問題について、小出さんに伺いたいと思っております。小出さんよろしくお願いします。

小出:こちらこそよろしくお願いします。

湯浅:あのー、川内原発、まあいくつかの課題があるにもかかわらず、それがきちんと解決されないまま、再稼動されようとしていると。まずそのうちの問題点の一つとして、姶良カルデラなどの周辺火山の噴火対策。大丈夫なのか?ってことがありますが、いかがでしょうか?

小出:はい。まあ私は火山の専門家ではありませんので、私がお答えするのが適当かどうか分かりません。ただしもう皆さん、ご存知だと思いますが、九州には巨大なカルデラ、皆さん阿蘇に行ったことがあるかもしれませんが、何十キロという巨大な穴がですね、開いているわけですね。それが5つも並んでいるということですので、もし本当にカルデラが生じるような巨大な爆発が起きたらどうなるか、ということはもちろんみんな心配してきたわけです。で、九州電力のほうは「そんな巨大な爆発は滅多に起きないから大丈夫だ、もし起きるとしても前兆現象が観測できるから、そうなった時から、準備をすれば十分に被害を食い止められる」というようなことを言ってきているわけです。ただし、最近になっても例えば御嶽山の爆発というのがあって、まさか誰も御嶽山が爆発するなんて思ってもいなかったけれども、爆発した。ごくごく最近では口永良部島もそうですけれども、まさかと思うような時に巨大な爆発が襲ってくるわけです。で・・・火山の専門家はその辺のことを十分知っているわけで、え・・・川内原発についての新規制基準の、一応合格したという答申が出たときにも、火山学会の人たちは皆集まって、「いや、そんな爆発が予測できるなんてことは有り得ない」と、彼らが言っているわけです。私も多分、いわゆる自然現象というのは、工学的な機械と同じようには行かないので、思ったように予測というのはできないと考える方が適切だろうと思います。

湯浅:うーん。まあ「そんなことは滅多に起きないんだから、まあ大丈夫でしょう」って前にも聞いたことのあるやつ・・・

小出:(笑)、そうですね。はい。

湯浅:住民の方たちにとってはまあ、万が一の時の避難ということが大事というか、死活問題になるわけですが、

小出:そうですね。

湯浅:結局この避難計画はどこまで進んでるんですかね?

小出:えーと、まず基本的なことですけれども、原子力発電所を作って、安全性が・・・確保、まあ安全性確保なんていうのは私あんまり言葉を使いたくないけれども、少なくとも社会的に合意できる程度の安全性が確保できるかどうか、ということは、原子力規制委員会が新規制基準の中で、きちんと判断するべきだと私は思ってきました。

湯浅:うーん。

小出:しかし原子力規制委員会の規制基準には、避難計画は全く含まれていない。規制委員会自身は、機械としての安全性しか判断しない。そして事故が起きた時のことはもう自治体が勝手に考えろというようなことで、自治体に押し付けてしまった。丸投げされた自治体の方は、そんな規制基準も「知らない」と言うような事態に対して、きちっとした避難計画などできる道理がないわけですし、実際に福島第一原子力発電所の事故のときにも、いわゆる災害弱者と言われるような人たちが、みんな取り残されて命を落としていったわけです。え・・・川内原発の場合にも病院関係者の人たちは、もうほとんどそんな避難なんかできる道理がないと、当事者自身が、言っているわけですし、鹿児島県知事にしても10キロ以遠はもうどうにもならないと、言ってるわけで、避難計画なんてもともとできないと、やはり思うしかないだろうと思います。

湯浅:うーん・・・。そして、さらに、老朽化問題もあるんですかね?

小出:そうですね。まあ、原子力発電所も機械ですから、どんどんどんどん老朽化していくわけです。まあ世界の基本的な常識としては40年程度でもう、原子力発電所というのは運転停止する。そして廃炉に向けた作業に入るのが良いと、いうのがこれまでの常識でした。まあ日本でも40年を超えた原子力発電所が次々と生まれていくということで、敦賀1号機、美浜1号機というのはもう、電力会社自身が廃炉に向けて作業を始めると、いう宣言をしているわけです。川内原発1号機も、既に30年を超えてしまっていますので、仮に今から再稼動したところで、そんなに長く動くわけではありませんし、様々な安全対策をお金をかけてやって、動かしたところでまたすぐにもう、寿命が来てしまうということになってしまいます。

湯浅:しかしあれですよね、最初のころは「原発を動かさないと電力が持たないぞ、夏は乗り切れないぞ」って言ってて、

小出:(笑)・・・はい。言っていましたね。

湯浅:そのうち「原発を動かさないと(火力発電の燃料)輸入でお金がかかってしょうがないぞ」って言ってて、

小出:はい。

湯浅:それで、今度は・・・「CO2を何とかしないといけないぞ」って言い出して、

小出:ふふっ(笑)、はい。

湯浅:結局、やっぱりベースロード電源なので必要だねって、まあ何かいろんな理由がこの間、手を変え品を変え出てきましたが、

小出:はい。

湯浅:やっぱあれですかね、どうしても動かしたいってことなんですかね?

小出:どうもそのようですね。福島第一原子力発電所の事故が起きた時も、原子力がなければ停電してしまうと、脅かしてきたわけですし、それより前は、原子力発電所が日本の電気の3割を支えているので、もう原子力から抜けることなんかできないんだと。ずーっとまあ、国民は聞かされてきたわけです。しかし実際には原子力発電所なんか、即刻全廃したとしても、日本の電力供給が不足するなんていうことはもともとなかったのです。私は福島第一原子力発電所の事故が起きる前から、そのことをずーっと発言してきましたし、

湯浅:そうですよね。

小出:国の統計データを見るだけでも、原子力を全く使わずに、火力と水力で十分足りるということはもう、分かっていたことなのです。それが今事実として証明されているということになっているわけで、これからも川内原子力発電所を含めて、全ての原子力発電所を即刻全廃しても、電力供給ということに関する限りは全く困りません。

湯浅:はい、ありがとうございました。

小出:ありがとうございました。

【文字起こし終了】


■太陽光発電の普及・節電定着…猛暑でも電力にゆとり
(朝日新聞デジタル - 08月08日 05:14)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3556526
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