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2015年08月07日23:36

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キムタクの忠臣蔵をバッサリ

 私の前期の授業、水曜1限の「基礎ゼミ」では、例年通り今年も忠臣蔵を取り扱いました。

 昔の映画なんぞも見てきたのですが、長谷川一夫(大石)、市川雷蔵(浅野)、滝沢修(吉良)、山本富士子(瑶泉院)、鶴田浩二(岡野)、勝新太郎(赤垣源蔵)などという豪華絢爛たる面々も、今の学生さん達は知りません。

 せめて最後くらいは知った俳優陣の作品を見せたいと思い、キムタクの「忠臣蔵1/47」を見ることにしました。平成13年のフジTVの番組です。これでももう14年も前のですね。

 授業でこれを観ることにはしたものの、もう残りは8月5日(水)1回しかありませんでした。この作品は160分あるのです。半分に縮めないと授業時間内に収まりません。

 半減というのは厳しいですが、やってみました。

 この作品では、高田馬場の決闘の後、吉良上野介(津川雅彦)が安兵衛(木村拓哉)を500石で召し抱えようとするのを、安兵衛は断ります。吉良家は4200石でしたか。それで500石はないでしょうね。このあたり全部バッサリ。

 安兵衛は堀部弥兵衛(杉浦直樹)の養子となり、浅野家に仕えることになるわけですが、内匠頭(堤真一)が勅使饗応役に任ぜられ、安兵衛が吉良屋敷に挨拶に行くことになります。すると、吉良から、500石を蹴って200石で浅野に仕えるとは……などと嫌みを言われるのですが、さっきのをカットしてしまったので、ここもカットしないと話が通じませんから、バッサリ。

 討入りシーンも大幅にカット。

 でも、とても足りません。やむなく、吉良のイジメも刃傷直前以外は全部カット。畳替えも全部バッサリ。城明け渡しを巡っての赤穂大評定も全部バッサリ。

 その他、あれこれカットして80分に収めました。半日かかりました。

 完成版を通して見ると80分かかってしまうので、確認はせずに8月5日の本番に臨みました。

 いや、上出来でしたよ。(^_^) ←やや自画自賛。(^_^;

 残ったのは、高田馬場の決闘、安兵衛が弥兵衛の養子になるまでのいきさつ、安兵衛が内匠頭・あぐり(松たか子)に拝謁しての会話、仇討ち一辺倒の安兵衛とお家再興第一の内蔵助(佐藤浩市)との確執、安兵衛と妻ホリ(深津絵里)との情愛、盟友高田郡兵衛(妻夫木聡)の脱盟などです。

 十分に筋の通った話になっていたと思います。受講生達の忠臣蔵についての予備知識は、4月以来の授業で結構身についていたはずですし、よく理解できたと思います。

 来年もこの作品を見るとしても、160分を2回に分けて見るまでもなく、この短縮版で十分と思いました。

 上に挙げた以外は、小林聡美(りく)、岡田准一(主税)などが出演していました。これなら、学生達の見知った人も結構多かったのではないでしょうか。

 1枚目は、討ち入りを目前にした大石と安兵衛のシーン。

 「よく生きることを知らぬ者は、よく死ぬこともできぬ」という大石のセリフがありました。

 2枚目は、切腹する安兵衛の介錯人の顔のアップ。渡辺謙です。セリフはなく、配役表にも載っていません。友情出演のようです。

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