市川の花火大会

JET STREAM と夏の終わり　市川の花火大会が終わった。もう既に秋が準備を始めている。ミスターロンリー。ボビー・ヴィントンの代表曲で東京オリンピックの頃に大ヒットした。私は10歳。もう半世紀が過ぎた。花火が終わると思いだす名曲だ。二十歳の頃にはFMから流れる「JET STREAM ミスターロンリー 城達也」で枕を濡らした。夏が華やかだったからこそ秋はオータムな寂しさが伴った。海はここから二週間が勝負。多くの儚い夏の想い出が足元をさらう。海の家のバイトは多くの恋愛の場でもあった。残り僅かなサマーな時間もヤングな二人には永久に続く時間にさえに思えた。儚い花火の様な一瞬。あの頃同じ潮騒を聞いた彼女たちは幸せな時を紡いでいるんだろうか？もうあの頃の思い出は遥か向こうに置いてきているんだろうか。手を繋ぎながら何処までも歩いた九十九里浜。夏の道標を幾つも過ぎて来た。この頃、やっと行くべき道標が少し見えて来た。でもねあの１７歳のサマーは忘れはしない。