安保関連法案について（最後）

ズルズルと何度も書いてしまったが既に衆院を通過し、現在参院ですが仮にここで野党と公明党の一部が離反して否決にしたところで衆議院で再可決して終わりでしょう。私は多分参議院で決まると思いますが。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150731-00000159-jij-soci

ダメ押しなのがこの記事です。三重県の男性が「集団的自衛権を容認した閣議決定は無効だ」と訴訟を起こしていたが、最高裁まで上告したものの、却下されて「合憲である」と最高裁が確定を下した。

つまりこれで「違憲だ」と言って反対してきた、マスコミおよび学者は全員討ち死に、である。

だから私も書いたではないか？「もしこれで合憲だと判断が出たら全員賠償請求モノだ。」と。

最高裁は高度な問題に関して、国会決議や閣議決定に関して「口を挟むべきではない」と言う立場を一貫している。つまり学者などが「意見だ！」と騒いでも、それを決めるのは彼らではない。マスコミの記事の偏向振りは呆れるばかりだ。彼らは安倍総理に対して謂れなき中傷、罵詈雑言を浴びせた。総理は公人であるが、個人的人権問題とも言える記事も多数あった。私ならそういった記事に対しては損害賠償を請求するだろう。

一般国民への説明が足りないのは私も感じている。国防や現在の国際情勢、自衛隊法などの法的知識がある人間は相当に少ない。自民党や安倍総理の説明は国民目線になっていない。だから私は例え話を出した記事を評価した。（前々回の日記を参照）

マスコミは新聞やテレビで「戦争が出来る国」とか「戦争法案」などと誰にでも、「やばいんじゃ？」と疑問を抱かせる書き方をして反対運動を煽った。実際には全然違うのだが。安倍総理は関連法案で「緊急時には先制攻撃も認める」としたいようだが、これも現状を知って入れば当然の話なのだ。現在の自衛隊法では緊急時であっても、相手より先に発砲は出来ない。だが戦場でこんな足枷が付いたままでは死を待つだけだ。「先制攻撃が出来る、と言う事は他国に侵略が出来ることだ。」と言う事を言う。だが、軍事を知っている者なら、常識として『日本の自衛隊は攻撃兵器を持っていない』事を知っている。つまり侵略など絶対に有り得ないのだ。

こうした事実を安倍総理はじっくりと話すべきだ。ニコニコ動画やユーチューブなども使って。マスコミは歪める可能性があるので、朝日と毎日は除外したほうがいいな。集団的自衛権があれば戦争が出来る、などと言うものは単に無知なのか、恣意的に騙しているかのどちらか。

ポジティブリストでしか動けない自衛隊は戦力にはなり得ない。こんなものは軍事オタクならば常識の話だ。ポジティブリストとは、「こうした状況下ではこの様に対処せよ、それ以外は違反である。」というやって良い範囲内でしか動けないのがポジティブリスト。世界の軍隊でこんな雁字搦めな軍隊はどこにもない。他の国はネガティブリスト（やっていけない事だけが禁止）で動いている。つまり友軍（味方）を守るためならば、敵に撃たれる前に撃つ。これが当然。

左翼に言わせれば、「それは自国に対する攻撃と見なされ日本人が狙われる」という。これも荒唐無稽な話だ。既に戦場に居る時点で敵味方に分かれている。それがホルムズ海峡であろうが、イラクであろうがアフガンであろうが、だ。どこの国も行使している集団的自衛権を行使したとて、日本だけが特別に敵視される、なんて事があるはずもない。それが嫌ならPKOも人道支援も全て止めるしかない。無論国際社会で非難の的になる覚悟が必要だが。

追記：最近各所で意見を見ていると「個別的自衛権で先制攻撃も出来る」と言う声を聴きますが、それは嘘です。現実には相手が予備動作に入った時点で反撃の資格は発生するのですが、それを当人が判断する事は事実上不可能です。もしそれが許されるのなら、以前巡視船がレーダー照射をされた事件がありました。あれはどこの国の解釈でも攻撃態勢に入った、と見なされます。後は引き金を引くだけですから。その次の段階まで0.1秒も掛かりません。しかし自衛隊は反撃しなかった。あの行為を称える左翼は多いが、撃たなかった、のではなく「撃てなかった」のです。自衛隊の隊員は訓練はしていても、状況に応じて撃ってよいのかどうかの判断をする練習はしたことがありません。

私が上に上げた通り、ポジティブリストでしか動けませんから、その時々に「どうすればいいのか？」「この状況で相手を打ったら自分が殺人犯になってしまうのか？」と考えながら行動しなければならないのが自衛隊なのです。相手はこちらが丸腰かどうかなどお構い無しに撃って来ますから、ただやられるだけです。これで勝てたらそれこそ奇跡です。