mixiユーザー(id:28651168)

2015年07月29日18:39

96 view

温故知新…その10:Der Airedale-Terrier

フォト画像・左はエアデール・テリア・クラブ・オブ・アメリカの小冊子…裏表紙のエアデールが穴を掘っているイラストがユーモラスだが、家の中でも穴を掘るのは止めて欲しいな(笑)。画像・右はドイツで出版されたエアデールの書籍。

小冊子は1975年発行らしいので、著作権の関係で画像を掲示しないでおくが、文章の掲載は18ページ。

項目としては…コンパニオンとして。オビディエンスにおいて。農場や牧場において。ガードドッグ(警備、警護、番犬)やミリタリードッグ(軍用犬…伝書鳩の籠を背負って進む画像が掲載されている)として。ハンティングドッグとして。選び方。血統書と登録について。エアデール・テリアの歴史。エアデール・テリア・クラブ・オブ・アメリカについて。エアデール・テリアの関連書籍。等々について小冊子らしく簡略にまとめられている。

ドイツのエアデールに関する書籍も入門書的な感じの書籍のようだ。画像のモノは、「Der Airedale-Terrier」(Heinrich Kaeuffer著・1955年)。
フォト「FREUND HUND」(直訳すれば「友の犬」だが…。ジャーマン・シェパード等のドイツで人気がある犬種について書かれているものらしい)シリーズの中のひとつらしい。

ややドイツでのエアデール・テリアの歴史について重点が置かれていると感じる程度の本であるが、ページ数が40ということもあり、ソコソコの内容である。
フォト
フォト
フォト
フォト
フォト
フォトドイツにおけるエアデールの変遷が窺える。

フォトハンドラーとおぼしき人物が軍服ではなく、蝶ネクタイにニッカポッカなので(笑)、シュッツフント競技の訓練風景かしら?画像・上は模擬犯人(競技者や訓練では、ヘルパーと呼ぶ)の護送かな。画像・下は逃走する模擬犯人を咬捕…現在は、防具をつけている左腕のみを咬捕するが…。軍用犬では現在でも、この画像に近い全身を覆う防具をつけ、犬が咬む場所を決めずに訓練しているようだが…戦場等では例え殺しても問題は無いし、ちょっとしたミスが兵士や犬の生死に直結するので実戦的だからか…。

フォト赤十字犬部隊らしい。

エアデールの繁殖を行う時に、あるジャパン・ケネル・クラブ(JKC)公認のショウハンドラー(英国の有名犬舎からエアデール達を持ち帰っていた)から、「何故、繁殖するのか?」と訪ねられたことがある。「訓練する為に…」と私が返答すると、「イギリスでは訓練なんかしない」と小馬鹿にするような口調で言い放たれて、呆れたことがある。

原産国である英国でのエアデールの不人気は、こんなハンドラーの思考や態度が表しているような気がしてならない。これでは、エアデールの良さが台無しにされて、英国系と呼ばれるエアデールはドイツ系と呼ばれるエアデールの優秀さから益々かけ離れた存在になってしまう。外観ばかりに囚われているショウドッグは私の性に合わないので、やはり駄目だなという思いを強くせざるを得なかった。犬達に責任には全く無いことだが…。

そして、猟犬や軍用犬や警察犬としてのエアデールの歴史を書き並べられても、トレーニングしないとなれば、太平の世の武士のように武道はカラッキシ駄目というような感じで、エアデールの良さを形骸化して、過去の栄光を売り物にするのはエアデールを愚弄しているかのように思えてならない。

それでもなお、幸いにもエアデールは独特の良さを持ち続けているようだが…。

つづく…
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する