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2015年07月29日03:46

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遠い日の……

中学のころ、ヘビメタが好きでそれ系の雑誌を何冊も持って来ては、私にメンバーやらバンド名やらを覚えさせようとしてくる子がいた。

当時の私にとってメタルは『やかましいだけの雑音』であり、『ガイジンみんな同じに見える』の典型だったのだが……今になってあの子に逢いたい。とても。

その子のおかげで覚えている事もいくつかあった。今、どうしているんだろう。結婚したんだろうか。
元気でいるのだろうか。私がヘビメタにハマったと言ったら、どんな顔をするだろうか。彼女はまだ、ヘビメタを好きでいるのだろうか。


部屋の壁には巨大なアクセル・ローズとガンズロゴの布ポスター。
別の壁にはLouiさんからお譲り頂いたアクセル、ブレット、お兄ちゃんの絵と、ブレット、お兄ちゃんの特大ラミネ。
ケータイの待ち受けは熱唱するロビン・クロスビー。車のナンバーは777。
黄色と黒のシマシマ目当てに阪神グッズを好んで使う。
こんな私を見てどう思うだろうか。

ともあれ。聞きはじめてたった40秒で、私の生き方をがらりと変えてしまった、そんな一曲に出会えたことを何よりも幸せに思う。ずっと雑音だと思っていたものが、今じゃ無くてはならないものとなった。凄い力だった。世界が変わるって、きっとこういうこと。40秒で別世界。

今までの私は一体どこへ行っちゃったんだろう……って思うくらい、世界が変わったよ。

いまだにあの動画は見れない。
見ると泣いちゃうんだよ。好きすぎて。

2011年10月18日、自分の中ではヘビメタ記念日ですよ。

あんな声、聞いた事が無かった。
高く深くどこまでも伸びて広がるすごい声だったよ。

あの子にそう言いたい。

あの子は笑うだろうか。 やっとわかったの?って。

むしろ笑われたい。で、もっといろいろ教わりたい。

今の私は飢えている。足りないんだ。もっともっと欲しい。
世界が変わって4年も経つのに、ぜんぜん足りないんだ。

これが異常なのかそうじゃないのかすらも、わからないんだ。
基準値を知らないものだから。

私、何にも知らない。知らなさ過ぎるから。



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