普段は非公開ですが、第40回京の夏の旅 文化財特別公開となりました。4年振りの公開です。
南禅寺境内にある大寧軒は、明治時代の茶人で「藪内流」家元であった藪内紹智(やぶのうちじょうち)によって作られた池泉回遊式庭園。470坪の庭内には茶室「環翠庵」が建ち、配石や苑路などに趣向を凝らした露地風の庭園です。
近年、100数十年ぶりに南禅寺の所有に戻った。庭に三角形の明神鳥居が据えられていることで知られています。蚕ノ社の三柱鳥居を真似て造られた。
だからでしょうか?蚕ノ社の三柱鳥居の持つ独特のパワーは感じられません。それにしてもさすが茶道家らしく生け花に使える草花が庭に植えられていました。庭園のアクセントと成っている。
1870年、神仏分離令(1868年)後の廃仏毀釈により寺領は上知となり、寺院合廃の政令により廃院になる。
1890年、琵琶湖疏水の第一期工事が着工になる。以後、周辺は別荘地になる。後、跡地は茶道家元藪内家に払い下げられる。
1897年頃、呉竹弥太郎の所有になる。
1906年、原弥兵衛の所有に移る。庭を改修する。明治期(1868-1912)末、藪内家11代・透月斎竹窓紹智により作庭された。
1923年、横山別邸(「現在の大寧軒」)に三柱鳥居があると記されている。(「鳥居の研究」)
現代、2004年、再び南禅寺所有に戻る。
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000096341272&owner_id=9873863
所在:左京区南禅寺福地町
▽地下鉄東西線蹴上駅1番出口。
▽不思議なトンネル「ねじりまんぽ」地下鉄東西線蹴上駅1番出口から北上すること20m。
▽塔頭・大寧軒(だいねいけん)が見えてきました。
▽塔頭・大寧軒(だいねいけん)の表門。
▽表門をくぐると北山杉の園芸品種がお出迎え。全体的に良い雰囲気。
▽数寄屋門。南天と竹を紐で結んだ京風の良い雰囲気。屋根が苔で覆われている。
▽左側は、茶室「環翠庵」。疎水から引いている川には、大きなシジミが居る。
▽手前の植物は、ハンゲショウ。6月頃は白かった葉っぱも緑色に戻りつつある。
▽雪見燈籠。
▽大寧軒の三柱鳥居。
▽玉石の枯山水式の川。
ログインしてコメントを確認・投稿する