mixiユーザー(id:3472200)

2015年07月27日16:54

283 view

WHを取り込めばPWRも手に入る。国内市場だけでなく世界の原発需要を取り込める──そう考えてWH買収を決断したのは、積極経営を率先する【東芝】西田社長(当時)だった>

マイミクさんに教わって、


東芝を狂わせた「巨額買収」 世界に打って出た結果…
1

2015年07月27日 16:11 dot.

限定公開( 1 )



チェックする
つぶやく
日記を書く
facebookでシェアする
twitterでツイートする

dot.

 東芝の信頼が失墜した。つまずきは、あの巨額買収だった。原子力事業で世界に打って出た結果、経営は大きく狂った。

 日本を代表するエクセレントカンパニーが、なぜ全社ぐるみの「粉飾決算」に突き進んだのか。原子力事業部で元社長の佐々木則夫氏と机を並べた東芝OBは、こう打ち明ける。

「2006年に決まった米国の原発メーカー、ウェスチングハウス(WH)の買収から東芝の経営は狂い始めました。三菱重工業に決まりかけていた案件を横取りした買収でした。そのために破格の金額を投じた。原発というリスクの高い事業に社運をかけた経営の失敗です」

 6千億円を超える巨額買収は、「その半分でも高すぎる」と本命の三菱重工を啞然とさせた。

「当時、社長だった西田(厚聡(あつとし))さんの頭にあったのは日立製作所です。原発の市場を取って日立を突き放そう、と考えたのでしょう」(前出の東芝OB)

 日立とは、電機から半導体まであらゆる分野でぶつかり、競い合うライバルだった。

 日本の原発には、沸騰水型(BWR)と加圧水型(PWR)とがある。いずれも米国の技術で、BWRはゼネラル・エレクトリック(GE)、東芝、日立、PWRはWH、三菱重工が採用。日本の原発市場は、PWRの三菱重工と、BWRの東芝・日立が分け合う構図になっている。

 WHを取り込めばPWRも手に入る。国内市場だけでなく世界の原発需要を取り込める──そう考えてWH買収を決断したのは、積極経営を率先する西田社長(当時)だった。

 経済産業省の官僚OBは言う。「日立を意識するあまり、東芝は財務体質の弱さを顧みずに無理を重ねた。その姿には、トヨタ自動車に競争を挑んで経営危機に陥った日産自動車と似た体質を感じました」

 WHを取り込んだ東芝の稼ぎは膨らみ、08年3月期の連結売上高(米国会計基準)は過去最高の7兆6680億円に達した。その陰で、世界経済には異変が生じてきた。同年秋にリーマン・ショックが起き、東芝は09年3月期、2501億円の営業赤字に転落。西田氏は社長を退き、歯車は狂いだす。

 破格の買収額が重荷になる。「抱え込んだ含み損を東芝は処理できるのか」。そんな疑念が市場に広がった。

「ウェスチングハウスの買収に伴い、当社のバランスシート(貸借対照表)には3507億円ののれん代と502億円のブランド料が計上されています」(東芝広報)

 のれん代とは、「取らぬタヌキの皮算用」を数字で示したものである。原発が世界で増設されれば、屈指のメーカーであるWHに相当な受注が入る。5〜6年で三十数基を受注できる潜在力がある会社を買ったのだから、3500億円ほどの無形資産があると評価できる、というのが東芝の説明だ。

 ブランド料を合わせ約4千億円ののれん代は、リーマン・ショックで怪しくなり、東京電力福島第一原発の事故がとどめを刺した。15年度までに39基受注という計画は「幻」になった。

※AERA 2015年8月3日号より抜粋


dot.
9千億円の“巨額損失”が新たに発生? 東芝を食い潰した日米の原発利権サントリーが巨額買収 世界市場攻略の成否安倍首相の活発な「原発セールス」 危険な舞台裏

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーーー
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=check&id=3536580&__from=mixi
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年07月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031