mixiユーザー(id:2940502)

2015年07月23日13:15

424 view

蒼き地獄に堕ちた勇者ども21:マンガ店店員、クラレンス・ウォーリー!

デトロイト、冬。コミックブック専門店の店員クラレンス・ウォーリーは、誕生日の夜だというのに独り寂しく場末の映画館で3本立てを観賞していた。サニー千葉の「殺人拳」シリーズだ。そこで、同じく独りで観ていた美女アラバマと知り合いひと目惚れ。ベッドに誘う事に成功した。サエナイ俺が、こんな可愛いコをゲットできるなんて!と有頂天のクラレンス。しかし深夜、アラバマは泣きながら告白するのだった。実は自分は、コミックブック店の店長がモテないクラレンスのために雇ったコールガールなのだと。でも、仕事を越えて本気でクラレンスを好きになってしまったというのだ。さらに熱が上がったクラレンスは、翌朝、アラバマとともに婚姻届を出してしまう。スピード婚を果たし浮かれるクラレンスだが、問題が一つ。アラバマにはドレクセルというぽん引きがついていたのだ。このままでは、ドレクセルがアラバマを追っかけて来るに違いないと考えたクラレンスは、彼のヤサに乗り込む事を決意する。その頃、ドレクセルは黒人ギャングからコカインを大量に盗んで浮かれている最中だった。そこに「アラバマと手を切れ」とのたまう変な若造が現れたものだから、ブチ切れてクラレンスを痛めつけてしまう。クラレンスの免許証も取り上げ、そこに書かれた住所に手下を送ってアラバマを取り返そうとするドレクセル。クラレンスは咄嗟に銃を抜き、ドレクセルを射殺してしまう。そして、何とかアラバマの荷物が入ったスーツケースを持って自宅に帰るが、開けてみるとケースの中身はぎっしり詰まった白い粉だった。コイツはラッキー!とばかりに、麻薬の本場ロサンゼルスでコカインをさばこうと考えて即出発するクラレンスとアラバマ。だが、このコカインは、デトロイトを仕切るマフィア、ブルールー・ファミリーのものだったのだ。ファミリーは、ドレクセル殺害現場に落ちていた免許証から、ヤクを奪ったのがクラレンスであると断定。幹部ココッティをクラレンスの父親の元に送り、クラレンスの居所を聞き出そうとする・・・




『トゥルー・ロマンス』。モテない兄ちゃんが理想の美女と出会い、互いに真実の恋を感じてハッピーな旅をするという、まさに童貞の妄想が炸裂したストーリー。実際、脚本を書いた当時25才のタランティーノは童貞だったそうです(コメンタリーで言ってました)。マニアックな映画ネタや、クラレンスのパパ(ホッパー最高!)が披露する「シチリア人には黒人の血が流れてる」などのキワドい話もタランティーノらしさに溢れていましたね。しかも、トニー・スコットのトレードマークである逆光や夕陽の赤みを用いた印象的ショットも多く、ちゃんとトニスコ映画になっているのも素晴らしいです。久々の観賞だけど、やはりトシ喰ってから観ると違いますね。ほんとクラレンスとアラバマが微笑ましくって、親目線で見てしまうもんね!


フォト







(通算979タイトル)
5 10

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する