テトラポッドとコンクリートで作られた海岸から、高波の様子をリポートしていた。
片手には、愛用のVAIOを広げた状態で持ち、もう片手にはマイクを。
「大変な高波です。 ここにいても ときおりしぶきが顔にかかります。 うわっ」
どうやらそのまま自分は波にのまれたらしい。
大丈夫だ。このVAIOは防水なんだ。
けど 潮はダメだよなぁ などと考えながら沖に流される。
この荒天じゃ 助けも来ないよな。
と絶望的な気分になって岸を見ると そこは 晴天の海水浴場に変わっていた。
しかもたいした距離じゃない。
ああ、これは助かったのか・・・。
顔にしぶきが。
泳ぎ着くとそこは 岩場に変わっていて、追いかける様に高い波が私を巻き込んで、顔に痛みが走る。岩場にこすりつけたのか。
-----------
朝 明るくなると 遊ぼう遊ぼうと 起こしに来る当家の猫が私のまぶたにかみついてきた。
最近、顔をぺろぺろするだけでは飽きたらず、至る所を甘噛みしてくるのだ。
どうやら 猫に顔をなめられたり噛まれたりしてる数分間の間に私は海難に遭っていたようだ。
「おまえの仕業かーーーー」ともみくちゃになで回す。
朝6時 まだ早くね?
ログインしてコメントを確認・投稿する