最後の晩餐。

7月20日(月)。

今日は海の日で休日。
夏休みも始まって、外では子供たちの笑顔があふれているだろうが、中にいるので良く分からない。


入院生活最後の日。
考えると、この部屋の患者さん達とは過ごし易かった。
この部屋は7人部屋でかなり大きな部屋だが、誰一人イビキ、寝言、歯ぎしり、オナラをする人がいない。もしかしたら自分はしているかもしれないが。笑。
たぶん歩いて自分で用を足しているのだろう、夜中に看護師が来て始末することがないから、便の匂いもしない。
日中もルールを守って静かだ。快適な部屋だった。

数年前、初めて入院した時は同室の人に会釈したり挨拶したり、言葉を交わして仲良くなって、今も交流のある人が何人かいるが、もうそんなことはしない。
カーテンを締め切りたまに顔を見かけても、お互いに素通りだ。
それでいいと思う。
何日間か同じ部屋で過ごし、呼吸して、また別々の自分の時間、生活に戻って行く。
きっと死ぬまでもう二度と逢うことはないだろう。

憧れの看護師さんが今日は出勤して来て、担当ではなかったが、すれ違って笑顔を見せた。
おお！美人かもしれない。笑。
良かったあ。これでしばらく元気で生きて行ける。笑。

トイレに行ったら女性の看護師さんが手を洗っている。
えっ！驚いたら、看護師さんが男性用は隣ですと教えてくれた。
えっ！えっ！入院してからずっと女性用トイレを利用してたってこと！
全くドジなんだよなあ。笑。
良く見るとドアに女性用、男性用のシールは貼ってあるけれど、いつもドアが開いてるから、そのシールを見逃しちゃったんだよね。


最後の晩餐。
何度も書くけれどここの病院食は美味しい。
作ってる人の愛情を感じる。
朝はパンが基本だけれど、パンの種類も違うし副菜やスープが毎朝違う。ゼリーも違う。昨日はマーガリンだったら今日はピーナッツバターにしたり食べる人が飽きない工夫をしている。
晩餐も美味しかった。ご馳走様でした。


明日は同室の人に声をかけてから退院するつもり。