mixiユーザー(id:6014645)

2015年07月20日00:45

127 view

梅雨徒然

今晩は。梅雨来たりなば夏遠からじ、などと思っていたら梅雨が明けました。好きな季節ではありましたが、洗濯には難儀した。毎度の事ですが。6月は上半期総決算というぐらい競馬をして今月は控えてます。何かのフラグを立てたのではなく本当に控えています。


 漏水補修の調査などが忙しく、夏以降の準備がほとんどできないまま7月が来てしまった。それにしても、いきなりとんでもない暑さです。漸く我が家も扇風機を出しました。除湿機も絶賛フル稼働。会社はドライにしているので、蒸し暑さ加減も若干落ちるのですが移動中は答えます。職人が一番きつい季節です。

 それにしても新国立競技場が白紙になりました。この工事に携わる予定だった業者としては、今更半分安堵が半分といった所でしょうか。問題点について、興味のある方は調べて頂くと様々な方が問題提起をしてくれているので非常に面白いと思います。

業界の人間としての感想は
その1:安藤忠雄が悪い訳ではない、という人がいるのですがそれは間違いです。

 今回の新国立競技場のコンペをするにあたり、安藤忠雄は「デザインを選定するだけでそれ以降は私の責任ではない」と言いました。しかし、当初予算の1300億円以内、というルールは最初から存在していたのです。それは安藤も認めています。
ここで既に墓穴を掘っています。結局デザイン「だけ」ではなくそれに伴う工事予算も考慮に入れた上で選定している訳ですから、予算オーバーについては関係ないと言って逃げられないはずです。しかも予算の範囲内だったという事は、誰かが見積をしているはずです。それに関しての言及が一切ない。何処の誰が見積をして、予算をはじき出したのか確認を取らなかった(鵜呑みした)のだとすれば、それこそ審査委員長として失格だ。
 だから安藤忠雄にも責任はある訳です。

その2:今からコンペをやるのではなく2位だった人のデザインを検討したらどうか

 正確にはコックスアーキテクチャーが優秀賞という次点になったのだが、 コックスアーキテクチャーはオーストラリアの設計事務所だが、スポーツ施設の設計が本業にあたる。いわばスポーツ施設のプロである。今回優秀賞に残った位なのでそもそも評価は高いのだ指でOK。何故コンペからやり直さなければならないのか、私にはよくわからない。ザハのデザイン以外選べる質ではないというなら話は別だが、優秀賞というものを与えている時点で真っ先に検討候補にすればよいと思うのだ。


 今回のザハや安藤忠雄に限らず、コンペで3位のSANAAや隈研吾や坂茂など、最近では建築家と言われる人の中に自分達の事をデザイナー(デザイン事務所)だと自認して憚らない人達が多くいる。確かに、建物を設計する事はデザインというのだから、間違いとは言わない。しかし、いみじくも一級「建築」士の資格を持っているのだ。設計(デザイン)はするけど、その後の建築に関しては知らない、という態度でいるのはやめてほしいしはっきり言って不愉快だむかっ(怒り)。実際にかかわった物件で、設計図が出来上がってないのに工事が始まった事が幾度かある。だから暫定の図面で見積して予算を決めるのだけれども、工事途中で不具合が出てきて追加が発生した時に設計は知らんぷりをするか、この位やってよ、みたいな事を平気で言ってくるのがほとんどだ。もちろん後で隙間風や漏水など起きようものなら、それはすべて工事会社の責任という形にして、自分達は知らぬ存ぜぬだ。

建築業界に関しての批評は長文になってしまうので(既に長いあせあせ)、またいずれかの機会に。建物や建築する事そのものから真剣に考えて、設計する方とも仕事したことはありますがそんな時に限って元請がぼんくらだったりするので、やはり仕事は中々うまくはいかないものです。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する