お着物って、なんか暑くないですか。着物を着つけてくれた美容師さんが、そういって送り出してくれました。この美容師さん、結構愛想が悪くて、余計なおしゃべり一切なし、でアドバイスらしいアドバイスもなく、ちゃんと着られているのか、若干心配ではありましたが、気が張っていたのか、暑い、とはその時点で感じませんでしたね。
ちゃぼさんに「着物は胸を張って、心意気で着るんだよ」と言われた言葉を思い出し、堂々胸を張ればいいんだ、と自分に言い聞かせながら、電車に乗りました。
そうそう、実は、出稼ぎにいっている旦那、私の一人外出を心配して、その日は休もうか、と言ってはくれていたのですが、正直、ぽるかさんとの語らいに邪魔、と思ってしまいまして、「別にいいよ、帰りに迎えにきてさえくれれば」ということで、お伴はなし。
いくら私でも、ひとりで行動できますよ、と。
ちょっと気持ちはふわふわ。
ちゃんと本町で乗り換えて、指定の新大阪駅に着きました。
早めにきたのは、実は、ちょっとお買い物がしたかったから。新大阪駅って、実は余り利用したことないんですが、ちょっと梅田あたりと頭の中でごちゃごちゃになっておりましして、阪急百貨店やルクアのような大型のところに、簡単に行けるのかと錯覚していました。はじめてお会いするぽるかさんのイメージに合うようななにかプレゼントを購入したい、と思ったのです。そのとき、私の頭にあったのは、最近のつぶやきでのシルクのドレス論争で、シルクのレースハンカチのようなものかあるいはカバンに入る華奢なデザインの手鏡、とイメージばかりが進行しておりました。
ところが。
新大阪の改札を出て、うろうろ動き回るものの、駅からいっこうに出られる気配がなく。なぜなの、なぜ構内から出ることができないの、と逆切れ状態になった5時頃。突然のメッセージが。
ふりゃさん。
あ、言い忘れてました。この日、私はぽるかさんと二人で会う訳ではなくて、ぽるかさんご主人とふりゃさんの4人で会う約束だったんです。
そして、唯一全員の顔(と性質)を知っているふりゃさんは、重要なアイテム(あ、間違えた)でした。
「今日の乗り換え待ち合わせ大丈夫?」
私の方向音痴と数々のしでかしてきた伝説をご存知ですから、心配して連絡を暮れたのでした。
やったっ、助かった。携帯を握りしめる私。
「新大阪駅で迷子になっています」
「予想を超えていました。もう新大阪とは。新大阪ついたら合流しましょう」
これで一安心。
すぐに飛んでやってきたふりゃさんに、予定の2時間前なのに「遅いですよ」と文句をいい、アイスコーヒーまで奢らせて、お買い物につきあうように強要する私。
ルクアも阪急百貨店も駅が違います、とのことで、駅構内で大人しく買い物をすることに。イメージしていたシルクには出会えず、ふりゃさんにも手伝ってもらって、それなりにイメージに近い手鏡をゲットできたのでした。
う~~ん、シルクのハンカチ、まだ探し中。
早め早めの行動を心がけている私ですが、いつもなぜかあまり余裕はないんです。
一緒にお店を探してもらって、ほぼ時間通りに現地にたどり着きました。
そして、いよいよぽるかさんご夫妻との対面。
(つづく)
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