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2015年07月17日16:51

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南部陽一郎さん死去 「破れ」理論でノーベル物理学賞受賞

■南部陽一郎さん死去 「破れ」理論でノーベル物理学賞受賞
(産経新聞 - 07月17日 14:38)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=3&from=diary&id=3521592

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2008(平成20)年にノーベル物理学賞を受賞した物理学者で、米シカゴ大名誉教授、大阪大学特別栄誉教授の南部陽一郎さんが7月5日、急性心筋梗塞のため死去した。94歳。葬儀・告別式は近親者で行った。お別れ会などの開催は未定。南部さんが名誉市民となっている大阪府豊中市が発表した。

 「対称性の自発的破れ」と呼ばれる理論を提唱し、物質を構成する素粒子が宇宙の進化過程で質量を獲得した仕組みを明らかにした。現在の物理学の基礎となっている「標準理論」の大本となった概念で、ヒッグス粒子探しや宇宙論など、多くの先端研究を支えている。

 南部氏は1978(昭和53)年に文化勲章、1994年にウルフ賞などを受賞。さらに2008年には益川敏英氏、小林誠氏とともにノーベル物理学賞を受賞した。

 13年に「ヒッグス粒子」とよばれる素粒子を提唱し、ノーベル物理学賞を受賞したピーター・ヒッグス博士の先駆的な論文を見いだしたことでも知られる。
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「この方は大河ドラマの主役にしてもいいくらの凄い方なのよね。。。」

「でも残念だけどそれを語る上での紙面もなければ能力もないわ。対称性の自発的破れでさえチンプンの上にカンプンなんだもの。」

「そこで気になった記事でも貼り付けておきまーす。。。」

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/438

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2008年のノーベル物理学賞が日系人の素粒子理論家3人に与えられたことは国際的に広く報じられた。だがストックホルムでの表彰式に先立って仕組まれた、大変珍しい「愉快ないたずら」については、世界でも、また日本国内でも、ほとんど報じられていない。

 その「愉快ないたずら」とは何か。恐らくノーベル賞始まって以来のことだと思う。受賞記念講演を本人が行わず、今回、賞を受けなかった研究者がストックホルムの壇上に登って講演したのである。

1960年代からノーベル賞候補だった南部陽一郎博士が “犯人”

ノーベル物理学賞の南部氏、同僚からも尊敬集める人格者

 そのシカケを施した南部陽一郎博士がノーベル賞候補に挙げられるようになったのは1960年頃からだった。私は幼少時代から音楽の教育を受けてきたが、ティーンエイジャーになってからは、大学で学ぶ専門は物理学にしようと考えるようになった。その頃既に、南部博士は歴史上の人物になっていた。

 雲の上の人としてずっと畏敬してきたが、実際に私が東京大学で物理学を学ぶようになってセミナーでお会いした時、南部先生は才気煥発なだけでなく大変気さくな方だと初めて知った。

 それから20年ほど経って87歳の南部博士に、小林・益川両博士とともにノーべル賞が授与された。

 受賞発表の直後、ストックホルムからの電話インタビューでは授賞式に出席するような口ぶりだった南部教授が、夫人の健康状態を理由に式への欠席を表明したのは報道を通じて知っていた。

 だが、インターネットで受賞記念講演のビデオを見て、そこに仕かけられた企みに気がつき、私は大変に驚いた。

論文の共著者が記念講演の壇上に

 なんと南部教授の講演は、今回の受賞業績とされる1961年に書かれた「自発的対称性の破れ」の原著論文の共著者、ジョヴァンニ・ヨナ・ラシニオ(Giovanni Jona-Lasinio)博士が行っていたのだ。

 通常ノーベル賞の栄誉を受けたものだけが登ることができる、特権的な演壇である「ノーベル記念講演」。だが南部博士は自ら一歩引いて、かつてのアシスタントで共著者のローマ大学サピエンツァ校(La Sapienza University of Rome)のヨナ教授を科学界最高の名誉の席に登壇させたのだ。私は思わず「あ! Aha!」と声を上げた。

 今回のノーベル物理学賞では、受賞の対象とされた業績に各国から多くの科学者の貢献があったが、とりわけ日本とイタリアの物理学者の貢献が顕著だった。小林・益川教授の理論はニコラ・カビボ(Nicola Cabibbo)ローマ大学教授の先行業績との関連が深い。

 また南部博士の業績もヨナ博士との共著だ。おりしも2008年は、ヨーロッパ原子核研究機構(CERN)で巨大加速器(gigantic particle accelerator、 LHC=Large Hadron Collider)が始動したばかりだった。
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http://www.asahi.com/jinmyakuki/TKY200904060168.html
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みなさんの中には、体重計の目盛りを恨めしく思っている方がいるだろう。でも、なぜ人間に体重があるの、と疑問に思ったことはありますか。

 ノーベル物理学賞を昨年受賞した南部陽一郎(なんぶ・よういちろう)(88)が問い続けているのは、突き詰めれば、その答えである。

 物質を細かく分けていくと、目に見えない究極の粒「クォーク」に行きつく。人間の身体は、1万の1兆倍の1兆倍、つまり10の28乗個ほどのクォークでできている。クォークなど、この世界を作る極微の存在が「素粒子」である。

 南部の研究テーマは、そんな素粒子がなぜ質量を持つのか、である。それがわかれば、素粒子の集合体である人間に体重があるのも納得できる。謎を解くカギが、ノーベル賞受賞の理由となった「対称性の自発的破れ」。今からほぼ半世紀前に南部が発見した。

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 東京に生まれ、福井に育った南部は、父や親類の影響で科学好きに。大阪帝大の湯川秀樹(ゆかわ・ひでき)が未知の素粒子である「中間子」の存在を予言したとき、南部は14歳。予言的中に刺激され、日米開戦の前年、東京帝大に入学した。素粒子の教授がおらず、やむなく他の物理を学んだ。戦後、東京文理大の朝永振一郎(ともなが・しんいちろう)のゼミを聴いた。

 31歳のとき、朝永の推薦で米プリンストン高等研究所に、2年間留学した。そこに相対性理論を築いたアインシュタインがいた。でも、成果を求めて猛烈な競争をする雰囲気になじめなかった。

 シカゴ大に移った。物理のあらゆる分野の専門家たちが、自由に議論する場は、居心地がよかった。教授になってしばらくたった59年秋、一人の研究員がイタリアから留学にきた。現ローマ大名誉教授のジョバンニ・ヨナラシニオ(76)だ。

 素粒子を専門とするジョバンニに、南部は「超伝導」を語り始めた。超低温になった金属が、電気を抵抗なく伝える現象だ。最後に南部は言った。「それをね、素粒子の質量の問題に応用するとね……」。ジョバンニは面食らった。必死に計算すると、南部は「やったなあ、君の成果だよ!」。ジョバンニはふり返る。「南部はとっくに同じ結論を得ていたのさ」

 素粒子理論に超伝導理論を生かしたのが、南部が60年に発表した「対称性の自発的破れ」である。もともと世界は左右の区別がない対称だったが、不安定で、非対称になるように自然に変化する。その変化の中で「質量」が現れる、というのだ。

    ◇

 70年に米国籍をとり、シカゴに住む南部のもとに、10人以上の日本人が訪れ、研究してきた。そのほとんどが、日本の素粒子理論の指導的な立場にある。江口徹(えぐち・とおる)(61)もその一人。京大基礎物理学研究所の現所長だ。

 江口にいわせると、南部はノーベル賞級の仕事をいくつもしてきた。04年に受賞した別の素粒子学者の研究の基礎には、南部の仕事があり、「南部は早すぎた」とさえいわれた。本人は「昔は欲しいと思ったこともあったけどね」とそっけない。

 「このままではいつになっても、先生は受賞できない」と江口は95年、南部の論文選集を作る。今回のノーベル賞の発表資料には、その選集でしか読めない論文が引用されていた。

 昨年のノーベル賞授賞式。都合でストックホルムに行けなかった南部の代わりに講演をしたのは、ジョバンニだった。「超伝導」と「素粒子」を重ね合わせ、思いもつかない物理を生み出す南部のすごさ。「彼の前では、素粒子物理しかできない欧米の学者が保守的に見える」

 私は、南部の背筋をぴんと伸ばした姿と、じっくり言葉を選ぶ語り口に、古武士の風格を感じてきた。今回も話を聞きたかったが、丁重な断りのメールをいただいた。賞をもらって一番喜んでいるのは、ジョバンニや江口ら、南部を取り巻く人たちだ、と私は思っている。

 日本の素粒子物理学は百花繚乱(りょうらん)である。湯川のノーベル賞受賞から60年、超ミクロの世界で素粒子を追いつめる狩人たちを追う。

(このシリーズは内村直之が担当します。本文中は敬称略)
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