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2015年07月15日20:52

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『やはり俺の青春ラブコメは間違っている 続』レビュー&マジメな話

前回のアニメレビューで保留しにしていた
『やはり俺の青春ラブコメは間違っている。続(以下俺ガイル)』
のレビューいきたいと思います。

 
まずこの作品でよく言われるのが

「原作の心理描写部分のカットが多い」という感想。

原作組の話によると
「あの心理描写カットしちゃうと、あの行動が不可解に見えてしまう」
なんだとか。

私は原作未読なんですが、そのあたりは特に気にはならなかったんですが、
「あそこをカットするとしないとでは全然違う!」らしい。

・・・まぁ、例えそれが本当だったとしても、
ラノベ原作を映像化する以上はどうしてもそういう風になってしまうと思います。
文章系メディアの一番の利点は、登場人物の心理描写が描きやすいということですが、
反面、それの部分を映像化やコミック化し辛いんですよね。
だってせっかくの映像化なのに、キャラがモノローグで延々しゃべってたら絵にならんでしょ?
(もっともシャフトの『物語シリーズ』の様に、独特の演出を使う手はあるが、あれはもうシャフト固有の演出だし)
 となると、心理描写は極力端折らないといけない訳で・・・・・・
 難しい問題である。

それはともかく、個人的な感想を言うと。一言、いや、二言言って

『もどかしすぎるわっ!!!!』

『ヒロイン姉、すっげぇムカつく!!!』

 に尽きる。

とにかくこの作品、前回からそうなのだが、
登場人物全てが
「どうにかしたい」と「このままがいい」が
常にぶつかり合ってるんですよね。

この状況をどうにかしたいけど、何かすれば結果がどうあれ『変わってしまう』。
このままがずっと続いてほしい。でも、何もしないことが『本当にいいことなのか?』。

その思いがせめぎ合い、

ある人は何とか変えようと動こうとし。
あるものはそれを維持しようと止め。
またあるものは周囲に流されようとする。

結局のところ、誰がどの選択を選んでも
何かしらの『犠牲』といリスクが付きまとってくる。

そこで矢面に立たされるのが主人公とヒロインな訳だが、
なにしろ相談を持ちかけてくる奴全てが
「とにかく100%犠牲がでない方法はないか?」と言ってくるのだ。

はっきり言おう
そんなもん、だれにも解らない。
でも結局、主人公とヒロインは
「なら第三者の自分が犠牲になる」という方法を選んでしまう、
というかその相談を持ちかけられた時点で、それを選ばざる得ないのだが。
要は
「自分か仲間を犠牲にしたくないから無関係なあんたらに犠牲になってくれ」
と生贄を持ち掛けているようなものである。

 もちろん、主人公と仲良くなった友人とかはその仕組みに気付いて
 なんとか止めようとするけど、結局、どうしても犠牲が必要だと解ってしまい
 止めるに止められない・・・・・・

その一方で相手への想いに気付いてしまい、でも想いを伝えてしまうと
『今が壊れてしまう』ことに気が付いてしまい
必死になって今を守ろうとする子がいたり。

とにかくはたから見てて本当『もどかしい』のである。


で、だ、そんなキャラ同士のもどかしい空気を引っ掻き回してくる奴がいる。
それがヒロインの姉である。

主人公の行く先々で姿を見せ、
一見協力しているように見せて、主人公たちの心理を見透かして、
色々と挑発してくる。

いやまぁ・・・はっきり言えば

「悪いことはしてないんだけどイヤな人」

原作の方読んでないんで、詳しい人物像は解らないんですが、
個人的にはものすごく厄介な人だと思います。

何が厄介かって?

『正しい』からです。

アニメ観て思ったのが

「ああ、この人は『間違った』ことがないんだなぁ」

リアルにもいますよね? こういう人。
相手を叱るときとか、正論で論破する人。

この正論っていうの、本当はものすごく厄介なんですよ。
何が厄介って、もう一度言いますが

正しいからです。

そして正論で論破された相手は『反論』できません。

だって『た・だ・し・い』ですから。

おもいっきり強調してもう一度言いました。

「え? 正論のどこがいけないの?」
と、思うでしょう。
いえいえ、いけないことはないです
でも、『正しいからこそ厄介』なのです。

なぜなら正論で相手を論破するということは
『相手を完全否定することと同じ』ことなのだから。
でも正論を言う人はそのことに気づきません
だって正しいですから。

おそらく正論を言われたほとんどの人は
「そうか私が悪かった。反省します」
とは思わないでしょう。
「うっせーな、わかってるよ」
と不快な思いをする人がほとんどです。

・・・と、話が少し逸れましたが
要は何が言いたいのかというと
この姉さんは
「まちがってないように見えて、正し過ぎて間違ってしまう人」なんだと思う。

なので、こういうタイプの人は
「何をやっても嫌われない」か
「間違ったことをしていないのに嫌われる」
のどっちかになります。


・・・と、まぁ、
なんで今回、こんな記事を書いたのかと言うと。
実は、かつて私の友人にこのヒロイン姉のような人が一人いたからです(仮にMHと呼びます)。
MHは私の中学時代からの友人で、
持ち前の人なっっこさや面倒見の良さで多くの友だちがいました。
しかし、そんなMHは数年前に他界しました・・・自殺でした。
原因は「正しすぎた」ため。
持ち前の面倒見の良さから私を始め多くの友人に
「お前はこのままじゃダメだ」とか「結局お前は何がしたいんだ?」とか
厳しく「正論で」叱り続けてました。
でも、先も述べましたが正論で論破された人は、正しいがゆえに基本不快に感じるだけなんです。
なので、正論を言われ続けた人は最終的にMHを拒絶するようになり(私もそうでした)
気が付けば・・・MHは全てを失ってました・・・・・・
葬式に来たかつての友人は私一人だけ。
あれだけ友達がいた「正しすぎた人」のあまりに惨め過ぎる人生の最後でした・・・・・・

「じゃあ何か? 正論は言うな。ってことか?」
 という訳ではありません。
 正論は、人を正しく導く大切な言葉です。

 ただ、「正しすぎる言葉は暴言より相手を傷つけることもある」
 ということだけ解って下さい。

私が『俺ガイル』を観て思ったことはそれだけです。


MHの冥福を祈ります。

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