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2015年07月10日23:34

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゚Д゚) < ネパール映画 Visa Girl (ビザ・ガール)

Visa Girl (ビザ・ガール) 2012年 105分
主演 リーチャ・シャルマー(製作補も兼任) & ヴィナイ・シレスタ(製作補も兼任) & カルマ(配役も兼任) & レイモン・ダース・シレスタ
監督/脚本/原案 パラチャンダ・M・シレスタ
"あの時、私は決めた。世界は、皆私たちのものなんだって"

https://www.youtube.com/watch?v=aBBLabl-NFM

 カトマンドゥに住む小学校教師、アーディティヤの夢はアメリカで働くこと。しかし何度申請しても米国ビザは下りる気配すらなく、同僚の親友チハヤ(?)に慰められる今日この頃。
 カメラマンのサンデーシュは、毎日異母弟リテーシュの面倒を見ながら、欧米人と付き合って米国に行きたいと願う毎日。職場の白人に声をかけるもけんもほろろで、隣の席の映像クリエーター プラプティに相談する日々が続く。
 ネワール族のギタリスト リヤーズは音楽で世界を渡る事が夢ながら、家族からは白い目を向けられバンド仲間の馬鹿話のネタにされる毎日。幼なじみのお隣さんヒシーラだけしか理解者がいない。

 そんな男3人は、年末のNGOチャリティーイベントに参加する中で、イベントの主催者で米国永住権を持つストゥーティに一挙に一目惚れ。
 米国育ちの彼女の美貌と快活さ、なにより退屈な日常を別視点で楽しむ姿勢に、男たちはなんとか彼女の気を惹こうと必死。ストゥーティの夢"視覚障害者のための、ネパール語の音声教科書"の制作を手伝いながら、親友の女性たちに色々恋愛相談する日々が続く…。

挿入歌 Ekkai Chinnma (今、この瞬間になにかが起きた)

https://www.youtube.com/watch?v=VUyOLI-kKUs
*3人の男たちが、全員でストゥーティに一目惚れした瞬間を歌うミュージカルシーン。
 最初の舞台は、ネパールの観光名所ダルバール広場?

挿入歌 Ma aaja Kehi Garchhu (今夜は、この歌を歌いたいの)

https://www.youtube.com/watch?v=nfPgTREDZvM

わーい(嬉しい顔) パラチャンダ・M・シレスタの監督デビュー作となるロマンス青春劇。
 キーとなる"ビザ・ガール"ストゥーティ役で主演兼製作補を務めたリーチャ・シャルマーは、ネパール西部カイラリー出身のモデル兼女優兼TVプレゼンター。2007年のミス・ネパール最終候補10人に選ばれた人だそうで、ミュージックビデオ出演などのモデル業を経て10年の「First Love」の端役で女優デビューし、現在ネパール映画界で大活躍中とのこと。同じく本作で製作補を担当し、教師アーディティヤ役で出演しているモデル兼男優のヴィナイ・シレスタとは恋人関係だったそうだけども、13年に破局したと言う記事あり。
 本作のキモはまさに、彼女の演技力・愛嬌・ファッションスタイルそのものにかかってるような立ち位置でしたけども、きっちりしっかりブレずにその魅力を発揮しておりました(多少、教条的な部分もあるけども)。

 本作は、カトマンドゥに住む若者3人の目から見た、平凡で退屈なネパールの日常と、欧米社会への憧れ、それに対して「ネパールのためになにか出来ないか」と問い続ける理想的美女との出会いから、三者三様の退屈だと思っていた日常の再確認による、人生と恋愛の再考と展望を描いていく。
 ネパールでは、教育は基本ネパール語+英語と言うことだけど、そのせいなのか欧米…特にアメリカへの憧れが強調されているみたいで、アメリカ永住許可証を持つストゥーティへの男3人の憧憬っぷりがあまりに直球で微笑ましい。まあ、ネパールに限らず日本でもどこでも、海外への憧れってのはある程度あるもんだけどネ。
 スポンサーにサムスンが入ってるせいか、小学校のすみに太極旗らしき旗が掛けてあったり、サンデーシュが「オレは、フランス語とドイツ語と、ハングルがしゃべれるんだ」と言って来たりするのもご愛嬌。白人女性を口説こうとしてフラれた後に「で、何カ国語で"I love you"が言えるの?」と言われて「ジュデーム…イッヒ リーベ イッヒ…サランゲー…サヨナラ」とつなげて去って行ったのはお洒落デスネ(ネパールでも、日本語代表は"サヨナラ"なのネ!)。

 男3人が、"理想的お姉さん"と一緒になってアメリカに行こう! とする「それって恋愛と言うより、単なる憧れじゃね?」ってな態度も可笑しいけれど、そこに見える「自分のしたいことを追究したい」「けれど現状はそれを許してくれない」と言う全世界共通の若者たちの不満の体現と鬱屈した欲求に対して、それを理解し出来るだけ助力しようとするそれぞれの親友のサブヒロインたちの態度との対比もいい感じ。サブヒロインたちの一途な思いは男たちに希望を持たせながらも、自分たちとの溝を深めるだけと言う悲しさが、男たちのストゥーティへの一方的な気持ちとシンクロする構造はスンバらしいわけですが、その人間関係構造がそのまま同じような一本調子で最後まで続いていくので若干喰い足りない感じではある。心情の移り変わりや主要人物7人の人間関係の変化具合の様子をもう二転三転描いてくれればなあ…。まあ、出演者全員の愛嬌の良さで救われてる感も強く、そこがこの映画の大きな魅力になっているわけだけども。

挿入歌 Nagara Pir ([心配しないで [苦しみは、いつか流れ去っていくから])

https://www.youtube.com/watch?v=XeBzCN28WhI

プロモ映像 Jahan Teku

https://www.youtube.com/watch?v=L4c1wnwIOxU
*劇中では使われていないプロモソング。
 歌は、主演の男3人と、歌手シュレーヤー・ソタン。

・Visa Girlを一言で斬る!
「ネワール族住居(?)の壁面装飾って、あんなに手の込んだ彫刻が普通なの!? スゴい!!」

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