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2015年07月07日14:29

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雨期の星祭り

■天の川が見られるチャンスは…
(日本気象協会 - 07月07日 07:50)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=174&from=diary&id=3503317

今日は「七夕」です。
ただ、全国的に梅雨前線の影響で、雨模様です。
なぜ、雨の季節に星祭りをするのか? とラジオなどでもパーソナリティが定番のおしゃべりをしています。
七夕に雨が降ったら、織り姫と彦星は会えるのか? というのも定番ですね。
「天の川が増水するので会えない」と説明するものから、地上から見えないことをいいことに、雲の上で密会している、と説明するものまでいろいろあります。

しかし、元々こうした季節行事というのは旧暦である太陰暦(月の動きを基にして決めた暦)で決められています。
明治になって、西洋の暦に合わせるために「新暦」という現在の暦に改められました。
ここでそれ以前の時代とそれ以後で暦と季節にズレが生じています。
新暦に改めた時に季節行事を季節に合わせず、あくまでも暦の日付に合わせたことで様々な矛盾が生じています。

例えば、「七夕」を旧暦に合わせると新暦の8/20になります。
しかし、これでは後ろにズレすぎるため、新暦に一ヶ月足す「月遅れ」という概念で現実の季節に一致させることが現在では一般的になっています。
仙台の七夕祭りは、この考え方で8/7に行われています。
元々、七夕はお盆行事と一体的に行われていたお盆への導入行事であるため、月遅れでお盆を行う地域は、本来七夕も月遅れにする必要があります。
8月上旬であれば、東北地方でも梅雨明け直後となるので、本来的な星祭りには適した時期だと言えます。

また、逆に端午の節句は、梅雨入り後に行われ、天から降ってくる雨を滝に見立てて、それを鯉が遡って竜になるという「登竜門」の故事に因んだ行事でした。
しかし、これも新暦では梅雨入り前の文字通り五月晴れの中で行われるために本来の意味とはズレてきています。

敬老の日の元になったとも言われている「重陽の節句(9/9)」は、菊の節句とも言われています。
中国では菊酒を交わして長寿を祈るという習慣があったことから「老年節」とも呼ばれてきました。
しかし、これも新暦9月は、まだ菊の季節ではありません。
本来は10月の行事だったわけです。

春分、秋分、夏至、冬至などは太陽の位置から計算されるのでこれを暦に合わせて変えることはできませんが、季節行事というのものは日付に合わせて変えてしまうのは違和感があります。

まあ、「雨の七夕」のように勝手に解釈を変えて楽しむという方法もありますが。

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