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2015年07月06日21:21

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やはりR15か、『Ted2』

ごく最近まで、明示されていなかった、例の表示が、最新のチラシに出現してしまい、一家揃って意気消沈しています…




『嘘です!』



かえって、戦う意欲が増すってもんです。
ナニが何でも、一家で見るよ、『Ted2』。




ところで、いきなりでなんですが、『テッド』って、実は、『空気人形』と同じ構図のお話ではなかろうか、と、最近になって気づきました。











さて、『空気人形』は、こころをもってしまった人形のお話でした。
これ、すごく、勘違いされやすいのですけれど、空気人形が有しているのは、『こころ』であって、『いのち』ではないという部分が、すごく重要なポイントなのです。

ペ・ドゥナちゃんのたどたどしい日本語で、『ココロを持ってしまいました』と聴くたびに、今でも、きゅわんきゅわんしてしまうんですが、しようがないじゃない、にんげんだもの(みつを)。


『空気人形』は、『こころ』をもってしまったが故に、自身に『いのち』がなく、それを育む事も適わないという現実に直面し、苦しみます。

逆にいえば、『こころ』さえなければ、そんなことに悩むことも無く、ただ、ふわふわと流されるままに存在することさえできたはずです。
でも、そうはいきませんでした…




これ以上は、超ネタバレで作品の根幹に触れる箇所なので、気になる方は、ぜひ、作品を観てくださいね。

<参考>『空気人形』記事集(読んでいいのは、実際に観たヒトのみ!!)
 1 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1315242987&owner_id=3722815
 2 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1336289701&owner_id=3722815
 3 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1336941050&owner_id=3722815




さて、前置きが長くなりましたが、本題の『テッド』です。

まあ、説明するのも馬鹿馬鹿しいんですが、テディベアに魂が宿っちゃって、持ち主と一緒に成長。
結果、見た目は変わらないが、中身がエロくて駄目な中年野郎のぬいぐるみが、あれやこれやの大騒動…

というのが、前作の大筋でした。

で、今度の続編では、前作でテッドがナンパした彼女(もちろん人間)と結婚して、『子供がほしい』、『ドナー求む…』と騒ぎ出すという事らしいのですが…


よくもまあ、こんなぶっとんだお話を思いつくものだと感心いたしますが、これ、コメディという色眼鏡をはずしてみると、『テッド』も、また、『こころを宿しつつ、いのちがない存在』として描かれているんですね。




両作品のテイストがあまりにもかけ離れているし、キャラクター造形のギャップもあって、なかなか、気づきづらい箇所ですが、『テッド』と『空気人形』は、原点を同一とする作品であり、脚本と展開の味付けによって、あたかも無関係なように見えながらも、実は、同じ道の上を同じ方角に向かって走っている別々の乗り物であることが判ります。

早い話、中に詰まっているのが、『空気か綿か』の違いこそあれ、どちらも、『こころがあるが故に、いのちの在り様や、生き方に悩む』ことになるのです。




だからといって、ペ・ドゥナちゃんの吹き替えが『テッド』の有吉でよいということにはならないので、くれぐれも、夜露死苦。
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