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2015年06月30日03:07

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障害を持って生まれるということ

我が家では、東京新聞を定期購読しているが、毎週月曜は、宮子あずささんの
コラムが掲載されていて、それを楽しみにしている。昨日は、障害は親のせい?と
いうタイトルだった。内海聡氏が、「障害の子どもさんが生まれるというのは、
いかに産む前や妊娠前に両親が食と生活が乱れているかの証、それは一生
かけて反省しなければなりません。」とフェイスブックに書き込んだそうだ。

それを読み、そう言い切れるものなのだろうか?食も生活も普通にしている両親
からも障害を持つ子どもは生まれてしまうのでは?と思った。内海氏の単なる偏見
なのではと思った。妊婦さんが煙草を吸うのは、生まれくる子どもにとって危険
だとは思うが。障害を持つ子どもを産みたいと考える人なんて、おそらくいない
わけで、障害を持つ子どもが産まれたら、少しでもショックを受けている可能性が
ある。それに追い打ちをかけるような発言は、思いやりのかけらもないなあと
感じる。障害を持つ子どもが産まれた事実を親のせいにされるなら、いっその事
子どもを産まない方がましだと思う人が増えないかと懸念する。

ここだけの話だが、僕も生まれた時に、軽い知的障害があったようで、両親も
戸惑ったのではないかと思う。それもあり、幼稚園に通うことができず、普通に
幼稚園に通わせたかった両親も悲しんだだろう。今は普通に正社員に
なり、普通に仕事をしているが、普通の人が見たら、どこかおかしいと感じる
部分もあるかもしれない。いじめられたりした時に、僕なんか生まれなければ
良かったのにと母に言い、母を泣かせてしまったという苦い過去もあるが、
軽い知的障害を持って産まれたのは、両親に問題があったからと思ったことは
一切ない。

障害者もずっと不幸を感じて生きているわけでもないだろう。障害の事で他人に
著しい負担をかけていなくて、趣味や仕事などに打ち込んで明るく生きたりして、
障害者が人生を前向きに過ごせていれば、両親も別に自己嫌悪に陥るほどに
反省しなくても構わない気がする。どうして障害を持った子どもが生まれて
しまったのかしらといつもクヨクヨしている両親を見るのも、当事者にとっては辛い
だろう。

この世の中、個性豊かな動植物がいて、背が高い、背が低い、動きが早い、
動きが遅いなど、様々な特徴を持って生きているが、天才、馬鹿、くそ真面目、
きちがいなども、一つの個性だから、それを普通に受け止めて生活できたらいいの
だろう。一つの事柄に関して、その反対の事柄は必ずあり得るわけで、すこぶる健康な人が
いたら、ハンディキャップを持っている人がいるのは当たり前のことだと、僕は
常々思って暮らしている。

障害者も障害者の両親も、何の引け目も感じずに暮らせるような社会が一番
だが、そうなるように、内海氏も含めて意識改革できたらいいのだろう。障害者の
両親を責める人が増えないように願っている。この記事を読んだら、内海氏の
本を読んだりしたくないと思ってしまった。

■トンデモ医師の「障害児を産んだ親は反省すべき」発言が炎上 宋美玄氏に聞く、
産婦人科医としての反論
(ウートピ - 06月18日 07:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=184&from=diary&id=3472273
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