mixiユーザー(id:20401579)

2015年06月27日22:01

281 view

キング牧師が、黒人の権利を主張して、セルマの橋を渡った時に彼は多数派だったでしょうか。最初は少数派だったんです。

昨日国会前での山口二郎氏のスピーチ全文

「今、自民党の政治家は本性むき出し、底なしの馬鹿さ加減をさらけ出しています。沖縄の新聞を潰せとか、スポンサーに圧力をかけてテレビの批判的な報道を封じ込めようとか、自由も民主主義も憲法も、何も分かっていないやつらがこの国会議事堂の中に大勢いる。こういう時にはもう、議会政治は崩壊している。安倍総理は何を聞かれても馬鹿の一つ覚え。説明を拒否しています。

 国会の中の議会政治が崩壊した今、外側で私たちが民主主義を守るしかありません。そして、このように為政者、政府与党が嫌がって、無理に無理を重ねるようになったのはなぜかといえば、やはり私たち市民の力で追い込んだからです。これから3カ月、まだ戦いは続きます。私たちは安倍が自由を滅ぼすか、我々が安倍を倒すか、という闘いをしなければなりません。

 今、国会の中はたしかに数において劣勢です。しかし多数を握っている彼らは、論理なし、心なし、言葉なし、ただ頭数がいるだけです。歴史を振り返れば、劣勢な側が、人々を説得(結束)し、価値観を示し、そして多数になって新しいルールを作ったという事例が、たくさんあります。

 今、グローリー(注:映画「SELMA」)という映画が上映されていますが、例えばマーティン・ルーサー・キング牧師が、黒人の権利を主張して、セルマの橋を渡った時に彼は多数派だったでしょうか。最初は少数派だったんです。しかし、堂々と真理を語り、論理を語り、人々を説得したことによって、公民権運動は多数の支持を得て、法律を変えることになった。私たちはそのような闘いをこれからしなければなりません。

 私たちには言葉があります。そして人間の生命と、人間の尊厳を、大事にしようという心があります。あんな頭からっぽの政治家なんかに、負けるはずはありません。

 もう一つ、今、安保法制と並んで、政府は大学を攻撃しようとしています。私たちのような人文社会科学の学者は目障りだ、人文社会科学を研究する大学はもう潰せ、そう文科省が言い出しました。昔から、独裁者は知ること、考えることが嫌いです。独裁者は、メディアと大学を制圧することが何よりも肝心だと知っています。

 今年は、天皇機関説事件(※)から80年、そして戦後70年、つまり権力が学問を弾圧してから、国が戦争に負けて滅びるまで、わずか10年しかかからなかった、ということをみなさんぜひ、よく知ってもらいたい。

 この、平和を守る戦いは、学問を守る戦い、さらには人間の知性を守る戦いを一体であります。これから長い戦いが続きますが、私もできる限り、みなさんと一緒に戦い抜きたいと思います。ともに進みましょう」

(※)日本国家は法律上はひとつの法人であり、その結果として天皇は、法人たる日本国家の機関だという「天皇機関説」を提唱した憲法学者・美濃部達吉に対し、1935年(昭和10年)2月18日、菊池武夫議員(男爵議員・陸軍中将・在郷軍人議員)が貴族院本会議の演説において、「国体に背く学説である」として美濃部を「学匪」「謀叛人」と非難した。この菊池議員の演説をきっかけに軍部と右翼による機関説への攻撃が激化する。同年2月25日、美濃部議員が「一身上の弁明」として天皇機関説を平易明瞭に解説する釈明演説を行い、議場からは拍手が起こり、菊池議員までもがこれならば問題なしと語るに至った。

【関連記事】

百田氏発言 2紙が共同抗議声明
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3487449
28 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年06月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930