mixiユーザー(id:3472200)

2015年06月26日01:57

201 view

ベンチャー企業は豊富な資金とアイディアをいかして、宇宙への衛星打ち上げ事業も始めようとしている。その特徴は、既存技術の徹底利用、早い決断、自己責任など、国がおこなう場合に比べてかなり独創的な点で>

(2)ベンチャー企業による有人再使用飛行ビジネス

   

21世紀に入って、国の開発したロケットだけでなく、米民間ベンチャー企業が、宇宙の縁(へり)である高度100kmを往復する航空機に近い再使用ロケット開発に成功した。まもなく宇宙観光という民間事業がはじまるが、これは有人飛行だから当然再使用型である。また、地球周回軌道への打ち上げも、軍用などをのぞき、米国では民間にまかせる時代となってきて、宇宙輸送ビジネスが急ピッチで展開しようとしている。しかしそのロケットは再使用型ではなく、国の技術成果を最大限に活かした、徹底した低コスト使い捨て型ロケットである。



その代表例は、SoaceX社のFalcon9で、国際宇宙ステーションISSへの貨物と人輸送を目標に、すでに再突入カプセル・ドラゴンの回収にも成功している。このような民間事業は、既存技術の徹底的な利用によるもので、従来の使い捨て型ロケット、回収カプセル技術、運用経験などを民間事業化してコスト低減を図るものである。しかし使い捨て型である以上は、数十%のコストダウン以上たとえば、10分の1まで経済性を向上させることは出来ないであろう。



Spaceship One (Scaled Composite , 2004)


 過去数十年にわたり各国が目標としてきた再使用型宇宙ロケットは、これら宇宙の下限をかすめ飛ぶ民間航空宇宙機とは、規模、目標がまったく異なっている。高度100kmの往復飛行であれば、マッハ3(秒速1km)を出す機体であれば実現できるが、地球を周回するためには秒速8km以上の速度を出す必要があるからである。



ベンチャー企業は豊富な資金とアイディアをいかして、宇宙への衛星打ち上げ事業も始めようとしている。その特徴は、既存技術の徹底利用、早い決断、自己責任など、国がおこなう場合に比べてかなり独創的な点である。

Stratolaunch社の例では、母機としてジャンボジェットB747を組み合わせた超大型機から、民間SpaceX社のFalcon9使い捨て型ロケットを発射し、小中型衛星を安価に打ち上げる計画で、すでにB747中古機を購入したという。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
http://www.soranokai.jp/pages/shuttlerocket_8.html

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年06月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930