簡単に済ませないで

　■２年連続１万人超＝認知症の行方不明者―１４年、９８％発見・警察庁
(時事通信社 - 06月25日 11:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=3484173

　認知症の行方不明者が１万人以上ってことは、その人を介護していて、探している家族はそれ以上いるってことです。
　私は高齢者介護の仕事をしていて、利用者が亡くなることは別になんとも思わなくなったけど、一度、認知症の利用者が１人で園を出て行ってしまったことがあって、大捜索したことがある。亡くなることは仕方ないと思うけど、みんな病院や自宅のベットで臨終を迎えて欲しい。事故とか、道端で倒れて、たった１人で息を引き取るのは、何十年も生きてきた人生の終わり方としては悲しすぎる。ましてや、私は仕事だから、利用者は赤の他人だけど、自分の親だったら、そんな死に方嫌だ。
　だけど、認知症の介護って、やった人にしかわからないことがあって、『コイツら社会のゴミめ！』と思うこともある。正直、２４時間で１秒たりとも目を離さないのは、不可能。でも、行方不明になってしまうと、その１秒を後悔するんだ。
　認知症を治す方法は、最高に頭のいい人たちが、もう何十年もかかって研究しないと無理でしょう。でも、認知症になっても生きていける社会は、世界中の全ての人が、少し考えるだけで、少しずつできていくと、私は思いたい。
　全くの理想論ですが。