友人に紹介されて、図書館蔵のDVDを借りてきて視ました。
「僕の村は戦場だった」
http://www.amazon.co.jp/504/dp/B00005G0YV
1962年のソ連映画。
第二次大戦中の独ソ戦では、民間人が1000万人から2000万人死亡したとされていますが(この数字自体があまりにも大雑把)、そのドイツ軍との交戦地域の村で生まれ育った12歳の少年が主人公。
彼は、父が国境警備隊で戦士、母と妹がドイツ軍に殺されたらしく、復讐からドイツ軍占領地域の偵察をする斥候としてソ連軍に貢献しようとします。
過酷な現実の世界と寝ている時の夢の世界とを交互に描き、その心象風景を表現しているようです。
1962年のヴェネツィア国際映画祭でサン・マルコ金獅子賞を授けられた名画でしょう。
それにしても、ソ連邦時代にこういうナイーブな作品が発表できたというのは不思議な気がします。まあフルシチョフ政権時代なので、ソ連国内も比較的おおらかな空気だったのかもしれませんね。
子供を含む民間人が犠牲となり、少年兵が戦争に参加し、犠牲となるという事態はけっして昔の出来事ではないので、半世紀前の映画と侮らずに視ることができました。
やっぱり沖縄戦の悲劇と重なるなー。
だれか映画作れよ。
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